こんにちは。静観です。
商品を売るときに、避けて通れないものがあります。
それが、ベネフィットです。
ベネフィットという言葉は、コピーライティングや販売ページを学んだことがある人なら、一度は聞いたことがあると思います。
でも、実際に自分の商品を売ろうとすると、ここで手が止まりやすいんです。
商品の特徴は書ける。
商品の内容も書ける。
どんな教材なのか、何時間あるのか、何章あるのか、どんな特典があるのかも書ける。
でも、それだけではなかなか伝わりません。
なぜなら、お客さんが本当に知りたいのは、商品の説明そのものではないからです。
お客さんが知りたいのは、その商品を手にしたあと、自分の生活や気持ちがどう変わるのかです。
ここを言葉にしてあげることが、ベネフィットを書くということです。
商品には3つの価値がある
商品を見るとき、私は大きく3つの価値に分けて考えるようにしています。
- 商品そのものの特徴
- 商品を使うことで得られる効果
- 商品を使ったあとに感じる感情的な価値
この3つをごちゃ混ぜにすると、文章がぼんやりします。
逆に、この3つを分けて考えると、商品価値が見えやすくなります。
たとえば、コーヒーメーカーで考えてみます。
商品そのものの特徴であれば、色、形、見た目、サイズ、水のタンクの容量、掃除のしやすさ、ボタンの押しやすさなどがあります。
これは、目で見ればわかる部分です。
そして効果で考えると、簡単にコーヒーを入れられる、掃除の手間が少ない、朝すぐに飲める、眠気が覚める、仕事前に気持ちを切り替えられる、というようなことになります。
ここまでは、まだ機能やメリットに近いです。
では、感情的な価値は何か。
朝、仕事を始める前に、おいしいコーヒーを一杯飲む。
その一杯で、少しだけ気持ちが整う。
外のカフェに行かなくても、自分の机の前が小さなカフェのように感じられる。
文章を書く前に、気持ちがしゃきっとする。
一人で仕事をしていても、いつもの味が横にあるだけで少し安心する。
ここまで来ると、ようやくベネフィットに近づいてきます。
人は、コーヒーメーカーという機械だけを欲しがっているわけではありません。
本当に欲しいのは、その機械があることで生まれる時間であり、気分であり、自分の暮らしの変化です。
特徴だけでは、お客さんの心まで届かない
コンテンツ販売でも同じです。
教材のページ数、動画の本数、音声の時間、特典の数、テンプレートの量。
もちろん、これらは大事です。
ただ、それだけを並べても、お客さんの心には届きにくいです。
たとえば、
「10章構成の教材です」
と書くだけでは、ただの説明です。
でも、
「10章の順番に進めることで、何から手をつければいいかわからない状態から、ひとつずつ自分の商品導線を組み立てられるようになります」
と書くと、少し見え方が変わります。
さらに、
「頭の中で散らばっていた知識や経験が、ようやくひとつの形になっていく感覚を持てます」
と書くと、感情の変化まで見えてきます。
ここが大事です。
特徴は、商品の中にあるものです。
ベネフィットは、お客さんの未来の中にあるものです。
だから、商品説明だけを一生懸命書いても、売れにくいことがあります。
お客さんは、自分の現実と関係があると思えたときに、ようやく読み進めてくれます。
ベネフィットを書くために、まず見込み客の現実を見る
ベネフィットを書くときに、いきなりかっこいい言葉を探そうとすると苦しくなります。
きれいな表現を探すより、先に見るべきものがあります。
それは、見込み客の現実です。
その人は、今どんなことで悩んでいるのか。
何に不安を感じているのか。
何を先延ばしにしているのか。
本当はどうなりたいのか。
なぜ、それを解決したいのか。
ここを見ないまま文章を書くと、どうしても販売者側の言葉になります。
販売者側の言葉とは、
- これはすごいです
- これだけ入っています
- これを学べます
- このノウハウを公開します
という言葉です。
もちろん、全部が悪いわけではありません。
でも、お客さんの心が動くのは、そこだけではありません。
お客さんは、自分の中にある言葉になっていない不安や願いを、代わりに言葉にしてもらったときに反応します。
お客さんが言ってほしいことを、こちら側で静かに代弁してあげる。
これが、商品価値を高めるうえでとても大切です。
特徴を効果に変えて、効果を感情に変える
ベネフィットを書くときは、次の順番で考えるとやりやすいです。
まず、商品の特徴をできるだけ書き出します。
たとえば教材なら、
- 何を解決する教材なのか
- どんな順番で学べるのか
- どんなテンプレートがあるのか
- どのくらいの時間で取り組めるのか
- どんな人に向いているのか
こうした特徴を、まず出します。
次に、それぞれの特徴に対して、質問を投げかけます。
「だから、どうなるのか?」
「それがあると、何が楽になるのか?」
「それを使うと、どんな変化が起きるのか?」
「その人の現実では、どんな助けになるのか?」
この質問をすると、特徴が効果に変わります。
そして、効果をさらに深く見ていくと、感情に近づきます。
たとえば、
「テンプレートがある」
これは特徴です。
「ゼロから文章を考えなくていい」
これは効果です。
「何を書けばいいかわからずに止まっていた人が、まず一歩目を出せるようになる」
これは、少しベネフィットに近づいています。
さらに、
「自分にも形にできるかもしれない、という安心感が生まれる」
ここまで来ると、感情的な価値になります。
ひな型で考えると書きやすい
ベネフィットを書くのが苦手な場合は、ひな型を使うと楽です。
〇〇には、こういう特徴があります。だから、こういう効果があります。つまり、あなたはこういう状態に近づけます。
この形です。
このまま書いてもいいですし、順番を変えても大丈夫です。
ベネフィットから先に書いて、その後に理由として特徴を書くこともできます。
たとえば、
「毎回、何を書けばいいかで止まっていた時間を減らし、発信を続けやすくなります。なぜなら、この教材には、記事作成の流れをそのまま使える型としてまとめているからです」
このような書き方です。
大事なのは、商品を自慢することではありません。
商品があることで、相手の現実がどう楽になるのか。
相手の心がどう軽くなるのか。
相手の未来がどう見えやすくなるのか。
そこまで書くことです。
お客さんは商品そのものがほしいわけではない
最後に、ここが一番大事です。
お客さんは、商品そのものがほしいわけではありません。
もし、声に出して「おいしいコーヒーが飲みたい」と言うだけで、自動的に最高の一杯が目の前に届くなら、コーヒーメーカーはいらないかもしれません。
欲しいのは機械ではなく、おいしいコーヒーを飲む時間です。
気持ちが整う朝です。
仕事前に少ししゃきっとする感覚です。
自分の暮らしが少し良くなったような安心感です。
コンテンツ販売も同じです。
お客さんは、教材のページ数だけがほしいわけではありません。
動画の本数だけがほしいわけでもありません。
テンプレートの数だけがほしいわけでもありません。
その教材を手にしたあと、自分がどうなれるのかを知りたいのです。
商品説明は、こちら側の言葉です。
ベネフィットは、お客さんの未来に寄り添う言葉です。
ここを間違えないようにしたいです。
商品価値を高めるというのは、無理に大きく見せることではありません。
お客さんがまだ気づいていない価値を、こちら側が丁寧に言葉にしてあげることです。
難しく考えすぎなくても大丈夫です。
自分の商品を見て、ひとつずつ考えていけばいいんです。
これは何ができるものなのか。
それによって、相手は何が楽になるのか。
その結果、どんな気持ちになれるのか。
どんな生活に近づけるのか。
この問いを繰り返していくと、少しずつベネフィットは見えてきます。
一番頭を使うところではありますが、ここに向き合うと、商品はただの商品ではなくなります。
相手の未来とつながるものになります。
そこまで言葉にできたとき、商品価値は静かに高まっていくのだと思います。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。
感謝。













