こんにちは。静観です。
今日は、文章を書くうえで大事な「3つのNOT」と、そこにもう1つ加えた考え方について書いてみます。
昔からコピーライティングを学んでいる人なら、一度は聞いたことがあると思います。
- Not Read:読まない
- Not Believe:信じない
- Not Act:行動しない
- Not Open:開封しない
この4つです。
これを聞くと、なんだか人を動かすためのテクニックのように感じるかもしれません。
たしかに、そういう面もあります。
セールスレター、メルマガ、ブログ記事、ステップメール、販売ページ。
どれを書く時にも、この考え方は役に立ちます。
ただ、今の僕は、これを強い売り込みの技術として使うよりも、読者に迷わせないための思いやりとして考えたほうがいいと思っています。
読まれない前提で、読みやすくする。信じられない前提で、安心してもらう。行動されない前提で、迷わないように案内する。
そう考えると、文章を書くことが少しやさしくなります。
まず、読まれていないと思って書く
最初の壁は、Not Readです。
つまり、読まない。
少し残念な言い方ですが、基本的に文章は読まれていません。
自分では一生懸命書いていても、読者はそこまで真剣に読んでいません。
これは、読者が悪いという話ではありません。
みんな忙しいのです。
スマホを見ながら、家のことを考えているかもしれません。
仕事の合間かもしれません。
眠る前に、ぼんやり読んでいるだけかもしれません。
今日のご飯を何にしようかな、と思いながら読んでいるかもしれません。
僕らも同じです。
他人の記事を読む時、全部を丁寧に読んでいるかというと、そうではありません。
少しでも退屈だったら、すぐ別のページへ行きます。
だから、文章を書く時はまず、
自分の文章は読まれていない。だから、読んでもらう工夫をする。
この前提を持ったほうがいいです。
ここで大事なのは、派手な言葉で煽ることではありません。
読み手が「これは自分に関係がありそうだ」と思えるように、最初の数行で伝えることです。
何について書いているのか。
読むと何が整理されるのか。
どんな不安が軽くなるのか。
どんな行動が見えてくるのか。
ここを曖昧にしないことです。
記事を読むのは、検索エンジンではありません。
血の通った人です。
読者は、お店に来てくれたお客様のようなものです。だから記事の中でも、笑顔で丁寧な接客をする。
この感覚は、今でも大事だと思っています。
見出しを入れる。
改行を整える。
話を脱線させすぎない。
最初に読む理由を伝える。
読み終わったあとに何が残るのかを考える。
こういう小さな工夫が、Not Readを少しずつ越えていきます。
信じてもらえていないと思って書く
次は、Not Believeです。
つまり、信じない。
読んでもらえたとしても、まだ信じてもらえているわけではありません。
「本当にそうなのかな」
「この人は何者なのかな」
「自分にもできるのかな」
「どうせ最後は売り込みなんじゃないかな」
読者は、こういう気持ちをどこかに持っています。
特に、ネットビジネスやコンテンツ販売の世界では、読者の警戒心はかなり強いです。
昔に何かを買って失敗した人もいます。
高額な商品で嫌な思いをした人もいます。
無料と言われて登録したら、強い売り込みばかり届いた人もいます。
だから、信じてもらうには、押すのではなく、にじませることが大事です。
実績を並べるだけでは、信じてもらえません。
証拠を出すことも大事ですが、それだけでは人の心は動きません。
僕が大事だと思うのは、共感と小さな結果です。
なぜ、それを伝えているのか。
どんな失敗をしてきたのか。
どこでつまずいたのか。
何を大事にしているのか。
読者が少し試せることは何か。
こういうものが入ると、文章に体温が出ます。
昔の僕も、いろいろな商材を買って、遠回りをしました。
うまくいかない時期もありました。
お金に困ったこともあります。
自分の怠け癖や、面倒くさがる癖が邪魔をしていたこともあります。
そういう話は、きれいな成功談ではありません。
でも、きれいな成功談よりも、伝わることがあります。
人は、完璧な人よりも、つまずきながら前に進んできた人の言葉に安心することがあります。
そして、信頼を作るには、読者に小さく動いてもらうことも大事です。
無料レポートの中で、すぐできる一歩を用意する。
記事の中で、今日見直せることをひとつ伝える。
メルマガで、考え方が少し変わる話をする。
小さくても、読者の現実が少し動けば、その人の中に信頼が生まれます。
大きな成果を約束しなくてもいいのです。
まずは「なるほど、これなら少しできそうだ」と思ってもらう。
そこから信頼関係は始まります。
信じても、すぐには行動しない
次は、Not Actです。
つまり、行動しない。
ここも本当に大きな壁です。
読んでもらった。
信じてもらえた。
共感もしてもらえた。
それでも、人はなかなか行動しません。
「いい話だった」
「あとで見よう」
「今度やってみよう」
「もう少し考えよう」
このまま終わることは、とても多いです。
だから、こちらがしてほしい行動は、はっきり伝えたほうがいいです。
ただし、これも強く押すという意味ではありません。
迷わせないという意味です。
たとえば、無料レポートを受け取ってほしいなら、どこを押せばいいのか。
メルマガに登録してほしいなら、登録後に何が届くのか。
商品を購入してほしいなら、購入後に何が見られるのか。
会員サイトに参加してほしいなら、最初に何から始めればいいのか。
こういう流れがわからないと、人は不安になります。
特に、ネットで何かを買う時は、見えない不安があります。
お金を払ったあと、ちゃんと届くのか。
自分に合っているのか。
難しすぎないか。
途中で置いていかれないか。
変な売り込みが続かないか。
この不安を減らすのが、Q&Aであり、購入後の案内であり、丁寧なCTAです。
行動してもらう文章とは、読者の背中を押す文章ではなく、足元を照らす文章です。
次に何をすればいいのか。
どこを押せばいいのか。
何が届くのか。
何分くらいで読めるのか。
どんな人に合っているのか。
逆に、どんな人には合わないのか。
ここを正直に書くだけでも、読者はずいぶん安心します。
開かれなければ、何も始まらない
そして、もう1つのNOTがあります。
Not Openです。
つまり、開封しない。
これは、メルマガやブログタイトル、noteタイトルでも大事です。
どれだけ良い本文を書いても、開かれなければ読まれません。
メルマガなら件名。
ブログやnoteならタイトル。
YouTubeならサムネイルやタイトル。
入口で興味を持ってもらえなければ、中身まで届きません。
ただし、ここでも煽りすぎは注意です。
強い言葉を使えば、たしかに開かれることはあります。
でも、中身との温度差が大きいと、読者は疲れます。
開かせるためだけのタイトルではなく、読者の今の生活に触れるタイトルにする。
たとえば、
- 顔出しせずに発信を続けたい
- 強く売り込まずに商品を届けたい
- noteやブログを収入の流れにつなげたい
- 過去記事をもう一度、資産として整えたい
- ひとりで静かに続けられる導線を作りたい
こういう言葉は、必要な人には届きます。
数字を入れるのもいいです。
ただ、数字は大げさに見せるためではなく、具体性を出すために使うのがいいと思います。
「3つの流れ」
「7通のステップメール」
「300記事まで整理する」
「月1本の商品を整える」
こういう数字は、読者が中身をイメージしやすくなります。
学びだけでもダメ、行動だけでもダメ
文章を書く時も、商品を作る時も、学びは大事です。
でも、学びだけでは前に進みません。
家の中でずっと素振りをしていても、実際にボールを打てるようになるとは限りません。
素振りはうまくなるかもしれません。
でも、相手の球を打ち返す力は、やはり現場でしか育ちません。
だからといって、行動だけでも雑になります。
学びながら動く。
動きながら直す。
出してみて、反応を見て、また工夫する。
これが結局いちばん現実的です。
学びだけでもダメ。行動だけでもダメ。学びながら動いて、動きながら整える。
これは、コンテンツ販売でも、ブログでも、メルマガでも同じです。
最初から完璧な文章を書こうとしなくていい。
最初から完璧な販売ページを作ろうとしなくていい。
まずは、読まれない前提で読みやすくする。
信じられない前提で安心を積む。
行動されない前提で迷わない案内をする。
開かれない前提で、入口の言葉を工夫する。
この4つを意識するだけで、文章はかなり変わります。
派手に売るためではありません。
読者を動かすために、無理やり心理を刺激するためでもありません。
読者が安心して読み、納得して、必要なら自然に一歩進めるようにするためです。
今の僕は、3つのNOTと1つのNOTを、そういうふうに使っていきたいと思っています。
静かに書く。
でも、何も考えずに書くわけではない。
読者の心の中にある、小さな面倒くささ、不安、迷い、警戒心を見ながら書く。
それができると、文章はただの文章ではなくなります。
読者をせかさず、置いていかず、必要な場所まで案内する道になります。
そういう文章を、これからも少しずつ書いていきたいですね。
感謝しております。













