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人の心に伝わるコピーライティングは、12の練習で育っていく

こんにちは。静観です。

コピーライティングという言葉を聞くと、どうしても「売るための文章」と考える人が多いと思います。

もちろん、それは間違いではありません。

販売ページを書くときも、メルマガを書くときも、無料レポートの案内を書くときも、noteの記事タイトルを考えるときも、コピーライティングの力は必要になります。

ただ、僕はコピーライティングを、もう少し広く考えています。

コピーライティングとは、人の心に伝わる言葉を書くための技術です。

商品を売るためだけではありません。

企画書を書くとき。
ブログを書くとき。
SNSで一言を書くとき。
誰かに手紙を書くとき。
自分の考えを、相手にちゃんと届けたいとき。

そこには、必ず言葉があります。

そして、言葉がうまく届かないと、どれだけ良い考えを持っていても、相手には伝わりません。

逆に、言葉が少し整うだけで、同じ内容でも伝わり方が変わります。

「なんとなく良さそう」ではなく、
「これは自分に関係あるかもしれない」
と思ってもらえるようになります。

今回は、昔の記事で書いていたコピーライティング術12のトレーニングを、今の静観の考え方で整え直してみます。

きれいな文章を書くためというより、
人の心に残る言葉を育てるための練習です。

順番に読んでもいいですし、気になるところから読んでも大丈夫です。

それぞれの項目に、簡単なトレーニングも入れています。

仕事として取り組んでもいいですし、日常の頭の体操として考えてもいいです。

大事なのは、読むだけで終わらせないことです。

言葉は、読んだだけでは身につきません。

実際に書いて、声に出して、違和感を直して、少しずつ自分のものになります。

何のために書くのかを明確にする

コピーライティングが苦手な人の多くは、書いているうちに、何を書いているのか分からなくなってしまいます。

これは、言葉を知らないからではありません。

むしろ、言葉を知っている人ほど、表現に溺れることがあります。

気の利いた言い回し。
きれいな文章。
かっこいい表現。
人を引きつけるフレーズ。

そういうものを探しているうちに、最初の目的を見失ってしまうんです。

でも、コピーライティングで大事なのは、まずここです。

何のために、この文章を書くのか。

ここが曖昧なまま書き始めると、文章全体がぼんやりします。

商品を売りたいのか。
メルマガに登録してほしいのか。
考え方を伝えたいのか。
信頼を積み上げたいのか。
読者に行動してほしいのか。
ただ、心を少し軽くしてほしいのか。

目的によって、使う言葉は変わります。

たとえば、販売ページなら、読み手に「購入する理由」を伝える必要があります。

note記事なら、「この人の考え方をもう少し読みたい」と思ってもらうことが大事かもしれません。

無料レポートの案内なら、「今の自分に必要そうだ」と感じてもらうことが入口になります。

だから、書く前に少しだけ整理しておくといいです。

  • 誰に伝えるのか
  • 何を伝えるのか
  • なぜ伝えるのか
  • どんな気持ちになってほしいのか
  • どんな行動をしてほしいのか

このあたりを、先に箇条書きしておくだけでも、文章はかなり変わります。

昔の記事では、ここを5W2H1PRと書いていました。

5W2Hは、次の7つです。

  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Who:誰が
  • Why:なぜ
  • What:何を
  • How:どのように
  • How much:いくらで

ここまでは、事実関係を整理するための考え方です。

ただ、コピーライティングでは、事実だけでは足りません。

そこで、昔の僕はここに1PRを足していました。

Pは、Passion。
感情や熱量です。

Rは、Result。
結果や未来です。

つまり、5W2H1PRとは、

事実だけではなく、感情と未来まで含めて考える

ということです。

これは今読んでも、かなり大事な考え方だと思います。

たとえば、ただ商品説明を書くなら、

「この教材では、メルマガの作り方を学べます」

でもいいかもしれません。

でも、それだけだと弱いです。

そこにPとRを入れると、

ひとりで発信してきた人が、売り込まずに信頼を積み上げながら、メルマガで収入の流れを整えていくための教材です。

というように、少し体温が出ます。

何を学べるかだけではなく、
なぜそれが必要なのか。
それによって、どんな未来に進めるのか。

ここまで入ると、読み手は自分のこととして受け取りやすくなります。

トレーニング01

5W2H1PRの中から、

  • Where:どこで
  • Who:誰が
  • Why:なぜ
  • Passion:どんな感情で

この4つを盛り込んで、30文字前後で友だちを旅に誘うコピーを考えてみてください。

チェックポイントは、こんな感じです。

  • 4つの要素は入っているか
  • 相手に伝わる表現になっているか
  • 文字数は長すぎないか
  • 自分らしさは入っているか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

最近元気のない君に、青空の深呼吸を。北海道へ行こう。

こんな感じです。

きれいかどうかよりも、相手の心に景色が浮かぶかどうか。

そこを見てください。

読み手を惹き込む提案を作る

魅力的な文章は、読む人をグッと惹き込みます。

昔の広告の世界では、「惹句」という言葉が使われていました。

惹句とは、人の注意や興味を引きつける短い文句のことです。

惹という字には、引きつける、心が引き寄せられるという意味があります。

つまり、良いコピーには、読み手の心をこちらへ向ける力があるんですね。

では、どうすれば人の心を惹き込めるのか。

ここで大事になるのが、USPです。

USPとは、Unique Selling Propositionの略です。

簡単に言えば、
その商品や発信だけが持っている独自の提案
です。

コピーライティングでは、このUSPがかなり大事です。

USPがぼんやりしていると、どれだけ文章を整えても、全体が弱くなります。

「役立ちます」
「学べます」
「稼げます」
「変われます」

こういう言葉は、悪いわけではありません。

でも、それだけだと、どこにでもある言葉になってしまいます。

昔の記事では、こう書いていました。

没個性の砂漠に、自分の提案を埋もれさせるのは、とてももったいない。

これは、今読んでも本人らしい言葉ですね。

少し大げさなんだけど、言いたいことはよく分かります。

情報が多い時代ほど、普通の言葉は流れていきます。

だから、自分なりの視点を入れる必要があります。

たとえば、ただ、

コピーライティングを学びましょう

と書くよりも、

売り込まずに伝わる言葉を育てましょう

と書いたほうが、今の静観には合います。

ただ、

メルマガで稼ぎましょう

と書くよりも、

信頼を積み上げながら、静かに収入の流れを整えましょう

と書いたほうが、こちらの思想が出ます。

同じ内容でも、提案の角度が変わると、伝わる人も変わります。

USPで考えるポイントは、次の3つです。

  • それは、読み手にとって提案になっているか
  • 他と違う視点や言い方があるか
  • 読み手が動きたくなる力があるか

ただ目立てばいいわけではありません。

奇抜な言葉を使えばいいわけでもありません。

読み手が、

「これは、今の自分に関係がある」

と思える提案になっていることが大事です。

トレーニング02

提案・独自性・強さ。

この3つを意識して、30文字前後のコピーを考えてみてください。

テーマは、実現不可能でも構いません。

むしろ、少し大きく考えたほうが練習になります。

チェックポイントは、こうです。

  • 何かを提案できているか
  • 個性的か
  • 多くの人に伝わるか
  • 言葉が長すぎないか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

お正月は月へ。地球の出を見に行こう。

こんな感じです。

実現できるかどうかよりも、心が少し動くかどうか。

ここを見る練習です。

リズムの良い文章で印象づける

コピーライティングで、意外と大事なのがリズムです。

文章は目で読むものですが、人は頭の中で音として読んでいます。

だから、リズムの悪い文章は、どこかで引っかかります。

意味は分かるのに、なぜか読みづらい。

内容は悪くないのに、頭に入ってこない。

そういう文章は、リズムが悪いことが多いです。

日本語には、昔から七五調があります。

俳句や短歌、川柳、童謡、演歌の歌詞などにも使われる、日本語の鉄板リズムです。

キャッチコピーでも、七五調はよく使われています。

短くて、口に出しやすくて、記憶に残りやすいからです。

また、四四五のリズムも強いです。

たとえば、

泣かない。負けない。くじけない。

こういう言葉には、意味だけではなく音の力があります。

文章は、意味だけで伝わるものではありません。

音でも伝わります。

だからコピーを書くときは、声に出して読んでみるといいです。

黙って読んでいると分からない違和感が、声に出すとすぐ分かります。

  • 息が続かない
  • 読んでいて重い
  • 音が詰まる
  • 最後が弱い
  • どこか言いにくい

こういうものが見えてきます。

リズムは、頭の中だけでは分かりません。
口に出したときに、はじめて見えてきます。

これは、メルマガの件名でも、記事タイトルでも、販売ページの見出しでも同じです。

読んでいて気持ちいい言葉は、読み手の中に残りやすいです。

逆に、どれだけ良いことを書いていても、リズムが悪いと途中で離脱されます。

コピーは、意味と音の両方で作る。

これを意識すると、文章は少し変わります。

トレーニング03

四四五のリズムで、響きの楽しいフレーズを10個ほど書いてみてください。

意味が多少変でも大丈夫です。

まずは、音の面白さを感じる練習です。

チェックポイントは、こうです。

  • 実際に声に出したか
  • 四四五のリズムになっているか
  • 音として楽しいか
  • 意味が少しでも伝わるか
  • 人の心に残るか

例としては、

書いて、残して、育てよう。

これは、今の静観の発信にも合いますね。

母音の響きを活かす

日本語は、母音と子音の組み合わせでできています。

母音とは、アイウエオのことです。

普段、文章を書くときに母音まで意識する人は少ないと思います。

でも、言葉の響きは、母音によってかなり変わります。

ア段の音は、口を大きく開くので、明るくて広がる響きがあります。

たとえば、

朝。
花。
空。
新たな。
あなた。

こういう言葉には、開いていくような感じがあります。

イ段の音は、口を横に広げるので、細くて爽やかな響きがあります。

ウ段は、少しこもる感じ。
エ段は、個性的で少しつぶれた響き。
オ段は、丸くて力強い響き。

もちろん、毎回ここまで細かく考える必要はありません。

でも、商品名やキャッチコピー、見出しを考えるときに、

意味だけではなく、響きも見てみる

という視点は役に立ちます。

たとえば、

さぁ、朝日を浴びて歩こう。

この言葉は、ア段の響きが多いです。

「さぁ」「朝日」「浴びて」「歩こう」

口が開く音が多いので、明るく広がる感じが出ます。

逆に、暗さや静けさを出したいときは、ウ段やエ段が効くこともあります。

しずむ。
くもる。
ふれる。
ゆれる。

こういう響きには、少し内側に入っていく感じがあります。

静観の記事では、派手なア段ばかりよりも、少しウ段やエ段の静けさがあってもいいと思います。

ただ、重くなりすぎると読みにくくなるので、そこはバランスです。

言葉は、意味だけではなく、音の印象も持っています。

この感覚を持っているだけで、タイトルの付け方が少し変わります。

トレーニング04

ア段の響きで始まる、明るく大きなイメージのマンション名を5つ考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • ア段の響きが生きているか
  • 意味としても価値があるか
  • 自分が住むとして愛着がわくか
  • 言いやすいか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

朝ひらく丘の家
あかりの森レジデンス

こんな感じです。

名前だけで、少し景色が浮かぶと良いですね。

子音の響きを活かす

母音だけではなく、子音も言葉の印象を大きく変えます。

むしろ、子音のほうが強く印象を支配することもあります。

昔の記事では、こう書いていました。

子音は、コピーライティングにおける香辛料のようなものです。

これは良い表現だと思います。

入れすぎるとくどい。
でも、少し入れるだけで味が出る。

まさに香辛料です。

たとえば、ガ行やダ行などの濁音は、強くて重い響きがあります。

ガツン。
ドン。
ズシン。
ゴリゴリ。

力はありますが、美しい表現には向かないこともあります。

カ行やタ行は、破裂音です。

カチッ。
タッ。
コツコツ。
キリッ。

前に進む感じや、打ち付ける感じが出ます。

ラ行は、流れるような響きがあります。

さらり。
ゆらり。
ころり。
するり。

パ行は、ポップで軽い響きがあります。

ポン。
パッ。
ぷるん。
ぱちぱち。

同じ意味でも、どの音を使うかで印象が変わります。

たとえば、

じっくり積み上げる

と書くと、静かに続ける感じが出ます。

ガツンと売る

と書くと、強くて攻撃的な印象になります。

どちらが正しいという話ではありません。

自分の世界観に合う音を選ぶことが大事です。

今の静観で言えば、あまりガツン、ドカン、爆売れ、圧倒的、みたいな音は使いすぎないほうが合います。

ただ、まったく使わないと文章が弱くなることもあります。

大事なところで少しだけ強い音を使う。

これくらいが良いと思います。

トレーニング05

濁音、破裂音、流音、半濁音を使ったオノマトペを、それぞれ考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 子音の響きが生きているか
  • その音が意味と合っているか
  • 軽くなりすぎていないか
  • 印象に残るか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

ズシン:重いものが落ちる感じ
カチッ:小さく決まる感じ
さらり:流れる感じ
ぽつぽつ:静かに続く感じ

こうして見ると、音だけで景色が出ます。

言葉というのは、不思議なものです。

韻を踏むと、言葉が残る

韻を踏むとは、言葉の音をそろえる技術です。

行頭の音をそろえるものを頭韻。
文末の音をそろえるものを脚韻。
母音の並びをそろえるものをライムと呼ぶこともあります。

これは、詩や歌詞だけの話ではありません。

キャッチコピーでも、韻はかなり使われています。

音がそろうと、言葉は覚えやすくなります。

たとえば、

学ぶ。試す。残す。

このように語尾をそろえるだけでも、文章にリズムが出ます。

また、

書いて、育てて、資産にする。

これも、少し音の流れがあります。

コピーは、読み手に覚えてもらってこそ強くなります。

一瞬だけ「ふーん」と思われて終わるのではなく、あとから思い出してもらえるかどうか。

そこに、韻やリズムが効いてきます。

ただし、韻を踏むことが目的になってしまうと、意味が薄くなります。

ラップのようにかっこよくする必要もありません。

静観の文章なら、あくまで自然でいいです。

少しだけ音がそろっている。
少しだけ口に出しやすい。
少しだけ記憶に残る。

そのくらいで十分です。

トレーニング06

頭韻、脚韻、ライムを使ったフレーズを、それぞれ5つずつ考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 音がそろっているか
  • 意味として成立しているか
  • 韻が不自然ではないか
  • 読みやすいか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

静かに書いて、静かに育てる。

「静かに」が頭でそろっています。

もう少しコピーらしくするなら、

売り込まず、積み上げる。

こういう短い言葉でも、音のまとまりがあります。

オノマトペを使う

日本語には、オノマトペがあります。

ドキドキ。
ワクワク。
シーン。
ズシン。
ふわっと。
じわじわ。
ぽつぽつ。

こういう言葉は、一瞬で感覚を伝える力があります。

とても便利です。

そして、日本語らしい表現でもあります。

「ゆっくり増えていく」と書くより、

じわじわ増えていく

と書いたほうが、体感に近くなります。

「少しずつ続ける」と書くより、

ぽつぽつ続ける

と書いたほうが、情景が出ます。

静観の文章にも、オノマトペは合います。

特に、

じわじわ
ぽつぽつ
こつこつ
ふっと
すっと

このあたりの言葉は、派手ではないけれど、読み手の体感に近づけてくれます。

ただし、オノマトペは使いすぎると軽くなります。

便利だからこそ、乱用すると子どもっぽくなることがあります。

ビジネスの記事で、

ワクワクして、ドキドキして、ガンガン進んで、バンバン売れます。

みたいに書くと、ちょっと疲れます。

使うなら、必要なところだけです。

オノマトペは、便利だからこそ使いすぎない。

ここは覚えておくといいです。

トレーニング07

オノマトペを使った商品名を10個考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • オノマトペにする意味があるか
  • 商品の特徴と音が合っているか
  • 子音や濁音の効果も考えているか
  • 軽くなりすぎていないか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

すやすや枕
ぽかぽか湯たんぽ
こつこつノート
さらさら家計簿

こんな感じです。

少し普通ですが、意味と音が合っていると、名前として覚えやすくなります。

少しの違和感で、読み手の思考を止める

コピーライティングには、読み手を一瞬止める技術があります。

昔の記事では、これを思考の混乱を狙うコピーライティングと書いていました。

少し強い言い方ですが、考え方としては分かります。

人は、普通の言葉は流してしまいます。

でも、

「え?」
「どういうこと?」
「それ、おかしくない?」

と思うと、そこで一瞬止まります。

たとえば、

1+1=3のよろこび

というコピーがあったとします。

普通に考えれば、おかしいです。

でも、おかしいからこそ気になります。

そのあとに、

「初めての出産に」

という文脈が出てくると、

ああ、父と母と子どもで3人になるという意味か。

と分かります。

このように、少し違和感を作ってから、あとで納得させる。

これは強いコピーの作り方です。

ただし、今の時代は、この使い方には注意が必要です。

違和感を作ろうとして、ただの釣りタイトルになってしまうことがあります。

驚かせるだけ。
不安にさせるだけ。
中身と関係ない強い言葉を使うだけ。

これだと、信頼を落とします。

大事なのは、違和感のあとに、ちゃんと納得があることです。

違和感は、読者を置き去りにするためではなく、話に入ってもらうために使うものです。

ここを間違えないことです。

静観の発信で使うなら、強すぎる違和感よりも、少し引っかかるくらいが良いと思います。

たとえば、

売るために、売り込まない。

これは少し矛盾しています。

でも、静観の考え方としては成立します。

売り込まないから、信頼が積み上がる。
信頼が積み上がるから、自然に売れる。

こういう流れです。

トレーニング08

驚きや心配というキーワードで、17文字前後のコピーを考えてみてください。

できれば、七五調に近づけてみると良いです。

そのコピーのあとに、どんな商品や解決策が来るのかも考えてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 驚きや心配が入っているか
  • 不安を煽りすぎていないか
  • 解決策につながっているか
  • 文字数は短くまとまっているか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

売らぬほど、信頼は育つ。

少し変ですが、静観の文章には合います。

数字を入れると、言葉は具体的になる

コピーに数字を入れると、急に具体性が出ます。

「たくさん売れました」よりも、
「3か月で37本売れました」のほうが伝わります。

「長く続けています」よりも、
「18年以上続けています」のほうが伝わります。

「安いです」よりも、
「月額5,700円です」のほうが、読み手は判断できます。

数字には、現実感があります。

人は数字を見ると、自然に気になります。

だから、コピーライティングでは数字がよく使われます。

ただし、数字は強い分、慎重に扱う必要があります。

大げさな数字。
根拠のない数字。
見せ方だけ強い数字。
読み手を煽るための数字。

こういうものは、一時的に反応を取れても、あとで信頼を落とします。

今の静観では、数字は煽るためではなく、
現実感を出すために使う
のが良いと思います。

たとえば、

  • 18年以上、ひとりで情報発信を続けてきました
  • 月額5,700円で静かに学べる場所です
  • 1記事ずつ見直して、発信を資産にしていきます
  • 3つの柱でブログを整理しています

こういう数字は派手ではありません。

でも、現実があります。

現実のある数字は、静かに強いです。

そしてもう一つ大事なのは、数字の間違いに気をつけることです。

価格。
期間。
人数。
成果。
割合。

こういう数字を間違えると、信頼に関わります。

特に販売ページでは、数字のミスは致命的です。

10,000円と1,000円では、まったく違います。

たった一桁のミスでも、大きな問題になります。

コピーライティングでは、数字は武器になります。

でも、扱いを間違えると危ない。

ここは覚えておいたほうがいいです。

トレーニング09

数字を上手く使って、旅行会社のキャッチコピーを考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 数字にリアリティーがあるか
  • 読み手にとって魅力的な数字か
  • 数字そのものが印象に残るか
  • 誇大表現になっていないか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

3日あれば、心は少し遠くへ行ける。

数字は大きくなくてもいいです。

読み手が、自分の生活に置き換えられる数字なら、それだけで力があります。

質問すると、読み手は自分ごとにする

質問形式のコピーは、とても効果があります。

なぜなら、質問されると、人は自然に答えを考えてしまうからです。

たとえば、

コピーライティングを学びませんか?

と書かれても、読み手はあまり動かないかもしれません。

でも、

あなたの言葉は、ちゃんと相手に届いているでしょうか?

と聞かれると、少し自分のこととして考えます。

質問は、人の心の中に入っていく言葉です。

だからこそ、雑に使ってはいけません。

読み手を責める質問ではなく、
読み手が自分の状況を静かに見直せる質問にする。

これが大事です。

たとえば、

なぜ、良い商品なのに売れないのか。
なぜ、書いているのに読まれないのか。
なぜ、発信しているのに収入につながらないのか。
なぜ、言葉はきれいなのに心に残らないのか。

こういう問いは、記事の入口になります。

読者が、

「これは自分のことかもしれない」

と思ったとき、文章は読まれます。

ただし、質問コピーも使いすぎるとしつこくなります。

毎回毎回、

「あなたは〇〇ではありませんか?」
「こんな悩みはありませんか?」
「なぜ〇〇なのでしょうか?」

と続くと、読者は疲れます。

質問は、ここぞという場所で使う。

それくらいが良いです。

トレーニング10

質問形式を使って、文房具やノートのキャッチコピーを考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 質問にリアリティーがあるか
  • 読み手のニーズとつながっているか
  • 答えたくなる質問か
  • 商品の特徴につながっているか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

そのメモ、明日の自分が読めますか?

これは、ノートやメモ帳、整理術にもつながります。

ちょっとした質問ですが、読み手は自分のメモを思い出します。

それが質問コピーの力です。

へそ曲がりなコピーを使う

人の心には、多かれ少なかれ、へそ曲がりな部分があります。

「絶対に見ないでください」と言われると、見たくなる。

「まだ買わないでください」と言われると、なぜか気になる。

こういう心理は、コピーライティングでも使われます。

昔の記事では、これをへそ曲がりなコピーライティングと書いていました。

たとえば、

家はまだ買ってはいけません。

こう書かれると、

「なぜ?」

と思います。

否定の命令文は、読み手の注意を引きます。

ただし、これはかなり強いコピーです。

昔の記事では、
少量を上手く使えば薬となる猛毒
と書いていました。

これも、かなり良い表現です。

否定のコピーは、たしかに効きます。

でも、使いすぎると脅しになります。

「買うな」
「今すぐやめろ」
「知らないと損」
「これを見ない人は危険」

こういう言葉は反応を取れるかもしれません。

でも、今の静観の方向性とは少し違います。

使うなら、もっと静かでいいです。

たとえば、

焦って売る前に、まず言葉を整えたほうがいい。

これも、ある意味では否定です。

「すぐ売ろう」とする行動を止めています。

でも、煽りではありません。

読み手に考える余白があります。

へそ曲がりなコピーは、読み手の心を少しだけ止めるために使うものです。

相手を不安にさせるためではありません。

トレーニング11

否定の命令文を使って、家具や暮らしに関するキャッチコピーを考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 否定の形になっているか
  • 反感を買いすぎないか
  • その先に納得できる理由があるか
  • へそ曲がりな面白さがあるか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

心地よさだけで、椅子を選んではいけない。

このあとに、

「長く座るなら、腰を支える設計も大事です」

と続けば、ちゃんと意味がつながります。

ユーモアを入れる

人は、基本的に笑いが好きです。

ユーモアがあると、文章はやわらかくなります。

販売ページでも、メルマガでも、ブログでも、少し笑えるところがあると、読み手の心がゆるみます。

ただし、ユーモアは難しいです。

笑わせようとして、相手を馬鹿にしてしまうことがあります。

軽くしようとして、薄っぺらくなることもあります。

自分では面白いと思っていても、読み手には伝わらないこともあります。

昔の記事にも書いていましたが、

笑いの形を借りた、軽蔑・差別・攻撃は絶対に反対です。

これは、今の静観でもそのまま大事にしたい考え方です。

笑いは、人を下げるために使うものではありません。

場をやわらかくするため。
読み手の緊張をほどくため。
少し親しみを持ってもらうため。

そのために使うものです。

ちなみに、昔の記事では、

筆者はダジャレマンです。

と書いていました。

こういう一文は、普通のAIリライトなら削りそうですが、僕は残したほうがいいと思います。

少し変だけど、本人らしさがあります。

コピーライティングは、完璧に整った文章だけではありません。

こういう少し抜けたところに、人柄が出ることもあります。

ただ、ダジャレも使いすぎると寒くなります。

寒くなると、文章全体の信頼感まで下がることがあります。

ユーモアは、少しでいいです。

大事なのは、

  • 誰かを傷つけない
  • テーマからズレすぎない
  • 読み手が少しゆるむ
  • 印象に残る
  • 軽くなりすぎない

このあたりです。

笑いは、文章の味つけです。

主食にしてしまうと、胃もたれします。

トレーニング12

ユーモアを使って、自由にキャッチコピーを考えてみてください。

チェックポイントは、こうです。

  • 楽しいか
  • 少し笑えるか
  • 含蓄があるか
  • 印象に残るか
  • 馬鹿にされて終わる軽さになっていないか
  • 人の心に伝わるか

例としては、

書けない日も、ネタはこっそり育っている。

少し笑えるというより、少し安心するコピーですね。

静観の文章なら、このくらいのユーモアが合う気がします。

コピーライティングは、言葉の技術と人の心の研究でできている

ここまで、12個のコピーライティング練習を見てきました。

もう一度まとめると、こんな感じです。

  • 何のために書くのかを明確にする
  • 読み手を惹き込む提案を作る
  • リズムの良い文章で印象づける
  • 母音の響きを活かす
  • 子音の響きを活かす
  • 韻を踏んで記憶に残す
  • オノマトペで感覚を伝える
  • 少しの違和感で読み手の思考を止める
  • 数字を入れて具体性を出す
  • 質問して自分ごとにしてもらう
  • へそ曲がりなコピーで注意を引く
  • ユーモアで心をやわらかくする

いろいろ書きましたが、結局のところ、コピーライティングはこの一言に戻ります。

言葉の技術+人の心の研究=人の心に伝わるコピーライティング

言葉の技術だけでは足りません。

言葉の技術だけだと、うまいけれど冷たい文章になります。

逆に、人の心を考えるだけでも足りません。

思いはあるけれど、伝わらない文章になります。

言葉と心。

この両方が合わさったとき、文章は届きます。

これは、販売ページでも、メルマガでも、noteでも、WordPressの記事でも同じです。

ただ上手い文章を書けばいいわけではありません。

ただ感情を込めればいいわけでもありません。

読み手がいて、こちらの伝えたいことがあって、その間に言葉がある。

その言葉をどう整えるか。

そこにコピーライティングの面白さがあります。

そして、コピーライティングは一度学んで終わりではありません。

日々の発信の中で練習できます。

タイトルを考える。
冒頭の一文を直す。
メルマガの件名を変えてみる。
販売ページの見出しを声に出して読む。
数字を入れて具体的にする。
質問の形にしてみる。
少しリズムを整える。
余計な煽りを削る。
自分らしい言葉を残す。

こういう小さな練習の積み重ねです。

昔の僕は、コピーライティングをかなり技術として見ていたと思います。

今も、技術は大事だと思っています。

でも、今はそれ以上に、

相手にも自分と同じように心がある

ということを忘れないほうが大事だと感じています。

相手は数字ではありません。

リストでもありません。

アクセスでもありません。

画面の向こうにいる、ひとりの人です。

その人に、自分の言葉がどう届くのか。

不安にさせるのか。
安心してもらうのか。
急がせるのか。
考えるきっかけを渡すのか。
信頼を積み上げるのか。

そこを考えながら書くことが、これからのコピーライティングでは、かなり大事になると思います。

強い言葉で無理に動かす時代もありました。

でも、これからは、静かに届く言葉が大事です。

煽らなくても、伝わる。
大げさにしなくても、残る。
売り込まなくても、信頼が積み上がる。

そういう言葉を育てていきたいですね。

コピーライティングは、派手なテクニックだけではありません。

小さな言葉の選び方です。

読者の心を想像することです。

自分の考えを、相手に届く形に整えることです。

そして、書いた言葉が誰かに届いたとき、発信はただの記事ではなくなります。

信頼になります。
商品導線になります。
自分の考えを届ける資産になります。

人の心に伝わる言葉は、一発で生まれるものではありません。

何度も書いて、何度も直して、何度も声に出して、少しずつ育っていくものです。

焦らず、ひとつずつでいいと思います。

言葉を整えることは、発信を整えることです。

発信を整えることは、自分の商いを整えることです。

そして、自分の商いを整えることは、静かに収入の流れを育てていくことにもつながっていきます。