こんにちは。静観です。
最近、あらためて思うことがあります。
煽って売る時代って、もう終わったんじゃないか。
こう言うと、少し極端に聞こえるかもしれません。
でも、ネットで商品を売る世界に長くいると、どうしても見えてくるんですよね。
「今だけです!」
「このチャンスを逃したら終わりです!」
「本気の人だけ来てください!」
こういう言葉が、あまりにも多い。
もちろん、マーケティングそのものが悪いわけではありません。
商品を届けるためには、案内も必要です。
メルマガも必要です。
ステップメールも必要です。
販売ページも、決済ページも、ちゃんと役割があります。
ただ、ふと思うんです。
「これ、ほんとうに必要な人に届けてるのかな?」
それとも、迷っている人を焦らせて、買わせようとしているだけなのか。
僕は、ここに大きな違いがあると思っています。
ステップメール自体は、悪いものではない
まず、ここは最初に言っておきたいです。
ステップメール自体は、悪いものではありません。
むしろ、ちゃんと使えば、とても良い仕組みです。
いきなり商品を案内するのではなく、何通かに分けて考え方を伝える。
なぜこの商品を作ったのかを話す。
どんな人に必要なのかを説明する。
逆に、どんな人には必要ないのかも伝える。
こういう使い方なら、ステップメールは読者にとっても親切です。
一度で全部を伝えようとすると、どうしても長くなります。
読む側も疲れます。
だから、数日に分けて、少しずつ届ける。
これは、別に煽りではありません。
分岐配信も同じです。
読んでくれた人に、より詳しい案内を送る。
購入してくれた人には、別のメールを送る。
まだ読んでいない人には、もう一度わかりやすく伝える。
こういう使い方なら、分岐配信も悪くありません。
問題は、そこではないんです。
問題は「本当ではない緊急性」を作ること
問題なのは、最新のマーケティングツールを使って、必要以上に緊急性を演出することです。
たとえば、プロダクトローンチ系のツールや、ファネル構築ツールでは、いろいろな見せ方ができます。
- 動画ページを順番に公開する
- 視聴できる時間を限定する
- カウントダウンタイマーを表示する
- 登録者ごとに締切時間を変える
- 「あと2時間だけ動画が表示されます」と見せる
- 「このページはもうすぐ閉じます」と表示する
- 今まさにイベントが開催されているように見せる
- 自動配信なのに、リアルタイム感を強く出す
- LINEとメルマガを組み合わせて、何度もリマインドする
- クリックした人だけに、さらに強い案内を送る
- 未購入者だけに、最後の案内を何度も送る
こういうことが、今はかなり簡単にできるようになっています。
ツールとしては便利です。
ただ、その使い方によっては、読者にこう思わせてしまいます。
「え、今買わないと本当に見られなくなるの?」
でも実際には、また別の登録者には同じページが表示される。
また別のタイミングで、同じ動画が公開される。
また次の人には、同じように「あと2時間」と表示される。
こうなってくると、僕はやっぱり違うと思うんです。
道具が悪いのではなく、使い方が行きすぎている
ここは、誤解されたくないところです。
UTAGEのようなファネルツール。
myASPのようなメール配信システム。
LINEステップ。
ステップメール。
分岐配信。
カウントダウン機能。
こういう道具そのものが悪いわけではありません。
道具は、あくまで道具です。
ちゃんと使えば、必要な人に必要な案内を届けるために役立ちます。
でも、その道具を使って、
本当はいつでも買えるものを、今しか買えないように見せる。
本当は自動配信なのに、今まさに開催中のように見せる。
本当はデジタル商品なのに、残りわずかのように見せる。
こうなってくると、やっぱり違うと思うんです。
「今だけです!」
「あと少しで閉じます!」
「このページは二度と見られません!」
こういう見せ方をずっと続けるのは、もう少し考えた方がいいと思っています。
人を動かすためのマーケティングが、いつの間にか、人を追い込むための仕組みになっていないか。
ここなんですよね。
マーケティングには、本当にいろいろな手法がある
ネット販売の世界には、たくさんのマーケティング手法があります。
たとえば、こういうものですね。
- カウントダウンタイマーを表示する
- 期限付きの販売ページを見せる
- 限定数を表示する
- 「あと何時間で終了」と案内する
- 「今だけ価格」と見せる
- 登録日から個別に期限を設定する
- 販売開始日時を表示する
- 販売終了日時を表示する
- 動画講座を順番に公開する
- ローンチ形式で期待感を高める
- 開封した人、クリックした人でメールを分ける
- myASPなどで読者の行動に合わせて分岐させる
- 未購入者だけに追加メールを送る
- 購入者には別の案内を流す
- LINEにも同時登録してもらう
- メルマガの到達率が悪い部分をLINEで補う
- LINEステップで自動配信する
- リマインドを何度も送る
- ウェビナー風の動画を見せる
- 今まさに開催されているような見せ方をする
- チャット形式で申込みまで誘導する
- 特典をどんどん積み上げる
- 「これを逃すと損」と伝える
- 成功者の事例を強く見せる
- 返金保証をつける
- 決済後にアップセルを出す
- 無料相談から個別クロージングにつなげる
こういう方法は、実際にあります。
そして、正直に言えば、僕自身もこういう世界を見てきましたし、使ってきた部分もあります。
だから、効果があることも知っています。
人は期限があると動きやすくなります。
何度も案内されることで、忘れずに申し込めることもあります。
順番に説明されることで、商品の価値が伝わりやすくなることもあります。
マーケティングとしては、たしかに理にかなっているんです。
でも、問題はそこではありません。
それを、どこまで正直に使うか。
ここだと思っています。
煽り言葉に、読者はもう疲れている
昔は、強い言葉が効いた時代もあったと思います。
たとえば、
「今すぐ行動しない人は一生変わりません!」
「このチャンスを逃したら終わりです!」
「成功する人だけが申し込んでください!」
「本気の人だけ来てください!」
「まだ迷っているんですか?」
こういう言葉ですね。
たしかに、読んだ瞬間にドキッとします。
でも、今はもう多くの人が、こういう言葉に疲れていると思うんです。
ネット上には、強い言葉が多すぎます。
SNSでも、YouTubeでも、広告でも、メルマガでも、どこを見ても、
「今すぐ」
「本気なら」
「人生を変えろ」
「成功したいなら」
「行動しない人は置いていかれる」
こういう言葉が溢れています。
でも、読んでいる側は人間です。
疲れている日もあります。
お金に余裕がない時もあります。
家族のことや、仕事のことで頭がいっぱいの時もあります。
本当は欲しいけど、今は慎重に考えたい時もあります。
そこに、さらに強い言葉をぶつけて買わせようとする。
「いや、そういう売り方、もうしんどくないですか?」
僕は、そう思うようになりました。
自分がやってきたからこそ、違和感がわかる
これは、きれいごとで言っているわけではありません。
僕自身、マーケティングの世界に長くいました。
販売ページを作ること。
ステップメールを書くこと。
期限をつけること。
読者の心理を考えること。
どうすれば申し込んでもらえるかを考えること。
そういうことを、ずっとやってきました。
だからこそ、わかるんです。
マーケティングは必要です。
でも、やりすぎると、必要のない人まで買ってしまうことがあります。
その場の焦りで申し込んでしまう。
あとで冷静になって、やっぱり違ったと思う。
でも、もう買ってしまったから、自分を納得させる。
こういうことって、売る側からは見えにくいんです。
数字だけを見ると、売上が上がったように見えます。
成約率が上がったように見えます。
リストから利益が出たように見えます。
でも、その裏側で、誰かが無理をして買っているかもしれない。
そこを考えずに、ただ売上だけを追いかけるのは、僕はもう違うと思っています。
それでも、早めに始めた方がいいことはある
ただ、ここでひとつだけ、僕が言いたいことがあります。
それは、
「必要だと思うなら、早めに始めた方がいいですよ」
ということです。
これは煽りではありません。
本当に、そのままの話です。
欲しいものがあるなら、早めに手に入れた方が、その体験は早く自分の元に来ます。
たとえば、パソコンでもそうですよね。
古いパソコンでずっと作業していて、
「なんか重いな」
「画像編集がつらいな」
「ゲームもカクカクするな」
と思っていた人が、CPUやグラフィックボードの新しいゲーミングパソコンに買い替えたら、体験そのものが変わります。
「え、こんなに違うの?」
ってなるわけです。
同じ自宅にいても、できることが変わります。
同じ時間を使っても、感じる快適さが変わります。
作業のストレスも減りますし、遊びの満足度も上がります。
これは別に、煽りじゃないですよね。
早く手に入れた分だけ、その快適な時間が早く始まる。
ただそれだけの話です。
学びも同じです。
何かに悩んでいて、その壁を越えるために必要な考え方や設計図があるなら、早めに学んだ方がいい。
早く始めた分だけ、試行錯誤も早くできます。
失敗も早くできます。
修正も早くできます。
そして、自分が一皮むけるタイミングも早くなります。
だから、僕が言うとしたら、本当に背中を押す一言くらいで良いと思うんです。
例えば以下の言葉だけ
必要だと思うなら、早めに始めた方がいいです。
早く手に入れた分だけ、人生の変化も早く始まります。
これ以上、強く煽る必要はないと思っています。
返金保証は、不安を減らすためならあっていい
あと、販売する側として、返金保証はあってもいいと思っています。
ただし、これも使い方です。
返金保証を、
「絶対に損しません!」
「リスクゼロです!」
「買わない理由はありません!」
というふうに、さらに申し込みを迫るために使うなら、また違和感があります。
でも、読者の不安を減らすためなら、返金保証は優しい仕組みになります。
買ってみないとわからない。
自分に合うか不安。
今の自分に必要か判断しきれない。
そういう人にとって、返金保証があることで、少し安心して試せることがあります。
だから、返金保証そのものが悪いわけではありません。
大事なのは、
不安を消してあげるためなのか。
それとも、逃げ道をふさいで買わせるためなのか。
ここだと思います。
これからは、静かに信頼を積む方が強い
これからの販売は、もっと静かでいいと思っています。
強い言葉で押すよりも、普段の記事で考え方を伝える。
無理に急かすよりも、必要な人が自分で読んで判断できるようにする。
その場で買わせるよりも、時間をかけて信頼が積み上がるようにする。
そういう流れの方が、これからは残っていくと思うんです。
特に、noteやブログのような文章媒体はそうです。
読者は、ちゃんと見ています。
この人は本当にそう思って書いているのか。
それとも、買わせるために言葉を選んでいるのか。
自分に必要なものを届けようとしているのか。
それとも、ただ売上を上げたいだけなのか。
そういうものは、文章からにじみ出ます。
だからこそ、煽りのテクニックを増やすよりも、まずは自分の考えをちゃんと書くこと。
なぜこの商品を作ったのか。
どんな人に届けたいのか。
どんな人には必要ないのか。
買った人にどうなってほしいのか。
そこを正直に書く方が、長い目で見ると信頼になります。
煽るためではなく、必要な人がちゃんと判断できるように案内する。
僕は、これからの販売はこの方向でいいと思っています。
まとめ
マーケティングには、いろいろな手法があります。
ステップメール。
分岐配信。
LINEステップ。
カウントダウン。
期限表示。
動画ローンチ。
返金保証。
特典。
アップセル。
それぞれに意味はあります。
そして、ステップメール自体が悪いわけではありません。
分岐配信自体が悪いわけでもありません。
問題は、それを使って人を焦らせたり、不安にさせたり、本当ではない緊急性を作ったりすることです。
少なくとも、僕はそういう売り方を続けたいとは思いません。
必要な人に、必要なものを、ちゃんと届ける。
そのために文章を書き、導線を整え、静かに案内する。
それでいいんじゃないかと思っています。
もちろん、本当に必要だと思うものがあるなら、早めに始めた方がいいです。
早く始めた分だけ、変わり始める時間も早くなりますから。
でも、それ以上は煽らない。
「今すぐ買わないと終わりです!」
ではなく、
「必要だと思うなら、ここから始めてみてください」
これくらいの距離感でいい。
僕はこれからも、そういう形で、商品や文章を届けていきたいと思っています。













