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バックエンドは、高額商品ではなく生き方の奥にある

こんにちは。静観です。

今回は、バックエンドについて書いてみます。

バックエンドとは何ですか。
そう聞かれたら、説明自体はとても簡単です。

フロントエンド商品を買ってくれた人に、その先で案内する利益商品のことです。

これだけなら、どこにでもある説明です。
検索すれば、似たような解説はいくらでも出てきます。

でも、僕が書きたいのは、そういう表面だけの話ではありません。

バックエンドは、ただ高い商品を用意すればいいというものではないです。
高額講座を作ればバックエンドになる。
サポートを付ければバックエンドになる。
個別コンサルにすればバックエンドになる。

そう考えると、少し危ないです。

バックエンドは、商品というより、その人の考え方、生き方、積み上げてきたものが深く見える場所です。

だからこそ、ここを雑に作ると信頼を失います。
逆に、ここがしっかりしていると、ひとりで静かに続けるビジネスの柱になります。

バックエンドは利益商品である

まず、バックエンドは利益商品です。

フロントエンドは、最初に買ってもらうための商品です。
手に取りやすい価格にして、まず一度、自分の商品を体験してもらう役割があります。

でも、フロントエンドだけでビジネスを続けようとすると、かなり大変です。

低価格の商品を何本も売り続けなければいけません。
広告費をかけるなら、利益が残りにくいこともあります。
ずっと新しい人を集め続けないといけないので、気持ちも消耗します。

そこで必要になるのが、バックエンドです。

フロントエンドで信頼してくれた人に、さらに深く進むための商品を案内する。
もっと学びたい人、もっと整えたい人、もっと近い距離で受け取りたい人に、奥の商品を用意しておく。

これがバックエンドです。

ただし、ここで大事なのは「高く売ること」だけではありません。

高いからバックエンドなのではなく、深い価値があるからバックエンドになります。

ここを間違えないほうがいいです。

お金は流れていると考える

バックエンドを作る時に、まず整えておきたいのはお金の見方です。

お金に対して、怖さや罪悪感が強いままだと、バックエンドは作りにくいです。

「こんな価格を出していいのかな」
「高いと思われないかな」
「お金をいただくのは申し訳ないな」

こう感じる人もいると思います。

その気持ちは、悪いものではありません。
むしろ、雑に売らないためには大事な感覚です。

ただ、そこにずっと止まっていると、自分の時間も知識も安く扱うことになります。

お金は、血の巡りのように流れています。

自分のところに入ってきたお金を、自分の知識に使う。
見込み客に届けるために使う。
お客様の悩みを解決するために使う。
そして、また価値として返していく。

この流れを止めないことです。

  • 自分の学びに使う
  • 商品や仕組みを整えるために使う
  • 必要な人へ届けるために使う

この3つにお金を回していくと、ビジネスは少しずつ育ちます。

全部を守ろうとすると、流れが止まります。
全部を使い切ればいいという話でもありません。

ただ、お金を怖がりすぎて、何も学ばない、何も届けない、何も整えないとなると、バックエンドは弱くなります。

お金は奪うものではなく、価値を回すための流れです。

この感覚があると、商品作りも少し落ち着きます。

自分の時間を安くしない

次に大事なのは、自分の時間を安くしないことです。

これは、強気で高額商品を売りましょうという意味ではありません。

自分の時間は有限だということを忘れない、ということです。

ひとりでビジネスをしていると、何でも自分でやることになります。

記事を書く。
メルマガを書く。
商品を作る。
販売ページを作る。
購入者対応をする。
サイトを整える。
過去記事を見直す。

これだけでも、かなり時間を使います。

そこに、意味のないやり取り、必要以上の無料対応、自分をすり減らすような関係を増やしてしまうと、肝心の商品作りができなくなります。

お金だけが大事という話ではありません。

人生には、いくつもの領域があります。

  • 仕事
  • 家族
  • 健康
  • お金
  • 人間関係
  • 知性
  • 趣味

このどれか一つだけを極端に大きくしても、満足感は続きにくいです。

僕は人間関係の広げ方はあまり得意ではありません。
そのかわり、ひとりで考えたり、文章を書いたり、学んだり、発信を整えたりする時間はかなり好きです。

だから、その時間を安く扱わないようにしています。

バックエンドは、自分の時間を切り売りするだけの商品ではありません。
自分が積み上げてきた考え方、経験、仕組み、視点をまとめて渡す場所です。

そこには、価格に見えない時間が入っています。

自分の生き方に価値が出る

バックエンドで本当に売れていくものは、手法だけではありません。

その人の生き方です。

大げさに聞こえるかもしれませんが、結局そうなります。

同じメルマガの書き方を教えていても、誰から聞きたいかは人によって違います。
同じコンテンツ販売を教えていても、派手に顔出しして売る人から学びたい人もいれば、静かに文章で積み上げる人から学びたい人もいます。

僕の場合なら、家にいながら、パソコンだけで、人間関係を広げすぎず、ひとりで発信と商品を作ってきたこと。
この生き方に合う人が、読んでくれるのだと思っています。

これを無価値だと思う人もいます。
それでいいです。

でも、そこに価値を感じる人もいます。

「こういうやり方なら、自分にも合うかもしれない」
「顔出ししなくてもいいなら、続けられそう」
「人とワイワイしなくても、文章で信頼を積めるなら安心する」

そう感じる人にとっては、ただのノウハウ以上の価値になります。

自分以外の人に、自分の人生は務まりません。

だから、自分の興味のあること、続けてきたこと、どうしても考えてしまうことを軽く見ないほうがいいです。

それが、バックエンドの芯になることがあります。

お客さんは神様ではなく、一人の人間

よく「お客さんは神様」と言います。

この言葉には、良い面もあります。
お客さんの悩みの中に、売れる商品の種がある。
そういう意味では、とても大事です。

でも、お客さんは自分を神様だと思っているわけではありません。

悩んでいる一人の人間です。

何かがうまくいかない。
どう進めればいいかわからない。
誰に聞けばいいかわからない。
自分だけ遅れている気がする。
でも、どこかでまだ諦めきれない。

そういう人です。

だから、こちらの立ち位置は、神様をあがめる人でも、上から支配する先生でもありません。

僕は「一つ上の段階の先輩」くらいがいいと思っています。

月に1円も稼げていない人が、いきなり何億円も稼ぐ人の話を聞いても、遠すぎてわからないことがあります。
でも、月3万円を自分で作った人の話なら、すぐ近くの道として見えることがあります。

一つ上の段階だからこそ、つまずきがわかる。
言葉が届く。
専門用語を使わずに説明できる。

お客様を見下さず、かっこつけすぎず、一つ上の先輩として案内する。

この感覚は、バックエンドでもかなり大事です。

結局は、全部自分のせいだと思えるか

少し厳しい話ですが、ビジネスをしていると、結局は全部自分のせいだと思えるかが大事になります。

売れない。
読まれない。
登録されない。
反応がない。
思ったように進まない。

こういう時に、すぐに外側のせいにすると、改善が止まります。

もちろん、本当に外側の問題もあります。
ツールの問題もあります。
市場の流れもあります。
タイミングもあります。

でも、それでも最後には、

「では、自分は何を直せるのか」

ここに戻ってくる必要があります。

昔から、こういう感覚は大事にしてきました。

たとえば、歩いている時に頭の上から何かが落ちてきて、少し離れた場所に当たったとします。
普通なら、落とした相手に怒るかもしれません。

でも、そこで「頭に当たらなくてよかった。ツイていた」と言えるかどうか。

これは、ただのきれいごとではありません。

現実の受け取り方です。

起きたことをどう受け取るかで、その人の言葉にも商品にも空気が出ます。

すぐ怒る人から、深い商品を買いたいか。
何でも人のせいにする人から、長く学びたいか。

僕は、あまりそうは思いません。

バックエンドは深い関係になります。
だから、売る側の人間性も見られます。

完璧である必要はありません。
でも、自分の現実を引き受ける姿勢は必要です。

バックエンドで売れる5つの形

では、具体的にバックエンドにはどんな形があるのか。

ひとりでコンテンツ販売をするなら、次のような形が作りやすいです。

  • 自分の人生や実践記録を商品にする
  • お客様の悩みから商品を作る
  • コンサルや個別相談を用意する
  • 文章作成や販売ページ作成などの代行サービスを作る
  • 会員サイトや月額課金を作る

一つ目は、自分の人生や実践記録を売ることです。

たとえば、3か月間ブログを投稿して、どんな変化があったのか。
無料レポートを作って、どのようにメルマガ登録へつなげたのか。
noteを続けて、どんな反応があったのか。
自分の商品を作るまでに、何を考えて、何に悩んだのか。

こういう記録は、そのまま商品になります。

二つ目は、お客様の悩みから商品を作ることです。

これはかなり強いです。

メルマガが書けない。
商品テーマが決まらない。
販売ページが苦手。
記事の導線がわからない。
無料レポートを作れない。

こういう悩みが届いたら、それは商品作りのヒントです。

質問してくれた人の後ろには、同じように悩んでいる人が何人もいます。
一人の悩みは、一人だけのものではないことが多いです。

三つ目は、コンサルや個別相談です。

ただ、これは無理にやらなくてもいいと思っています。
向き不向きがあります。
僕自身も、何でも個別対応したいタイプではありません。

だから、やるなら範囲を決める。
時間を決める。
価格を安くしすぎない。
できること、できないことを明確にする。

ここが大事です。

四つ目は、代行サービスです。

文章を書く。
販売ページを作る。
ステップメールを書く。
導線を整える。
こういう作業を代わりに行うサービスです。

これは単価が上がりやすいですが、労働も発生します。
だから、受けすぎないことも大事です。

五つ目は、会員サイトや月額課金です。

毎月、学びや導線、コンテンツ、道筋を受け取れる場所を作る。
これは、ひとりで静かに続けるビジネスと相性がいいです。

ただし、月額だからといって、毎月大量に出せばいいわけではありません。
むしろ、続けやすい形にすることです。

毎月テーマを一つ決める。
やることを絞る。
迷わないようにする。
必要な人が、静かに戻ってこられる場所にする。

そういう月額のほうが、長く続きます。

バックエンドは、人生と市場が重なるところに生まれる

自分の好きなことだけを売ろうとしても、売れないことがあります。

逆に、市場が求めていることだけを追いかけても、自分が続かないことがあります。

だから、見る場所は一つです。

自分が続けてきたこと。
自分が好きなこと。
自分が悩んできたこと。
自分が人より少し先に進んだこと。
そして、市場が本当に求めていること。

この重なりを探すのです。

ここが重なると、商品は強くなります。

自分の人生と、市場の悩みが重なった場所に、長く売れる商品が生まれます。

バックエンドは、ただの高額商品ではありません。

自分の時間を安くしないこと。
お金を流れとして見ること。
お客様を一人の人間として見ること。
一つ上の先輩として案内すること。
起きたことを自分の責任として見直すこと。
自分の人生と市場の悩みが重なる場所を探すこと。

こういうものが全部混ざって、ようやく深い商品になります。

だから、焦らなくていいです。

まずはフロントエンドを作る。
買ってくれた人の反応を見る。
悩みを聞く。
自分の経験を整理する。
少しずつ奥の商品を作っていく。

その流れで十分です。

高く売るためだけのバックエンドではなく、必要な人がさらに深く進める場所としてのバックエンド。

それを持てると、コンテンツ販売はかなり安定してきます。

静かに発信し、静かに信頼を積み、必要な人に奥の商品を案内する。

そのために、バックエンドはとても大事な柱になります。

感謝しております。