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人の人生を、こちらの正解で動かそうとしない

こんにちは。静観です。

人には、それぞれの幸福があります。

お金をたくさん持つことが幸せな人もいれば、そこまで大きく稼がなくても、静かに暮らせることが幸せな人もいます。

会社を大きくしていくことが向いている人もいれば、雇われながら人間関係に恵まれて、穏やかに働くほうが合っている人もいます。

独立して自由に働きたい人もいれば、誰かの下で安心して働くほうが力を出せる人もいます。

つまり、成功というものは、ひとつではありません。

百人いれば、百通りの幸福があります。

この感覚を忘れてしまうと、先生業やコーチ、コンサルタントのような立場にいる人は、少し危ない方向に行ってしまうことがあります。

自分の正解を、相手にも当てはめてしまうのです。

その人には、その人の流れがある

誰かに何かを教える立場になると、どうしても「こうしたほうがいい」と言いたくなります。

もちろん、教える仕事なので、伝えること自体は大切です。

ブログなら、こう書いたほうがいい。メルマガなら、こういう流れにしたほうがいい。コンテンツ販売なら、まず商品を作ったほうがいい。noteなら、導線を整えたほうがいい。

これはこれで、現実的には正しいことが多いです。

ただ、正しいことを伝えたからといって、相手がすぐに動くとは限りません。

動かない人には、動かない理由があります。

  • まだ気持ちが追いついていない
  • 今は別の経験をしている途中
  • 本当は別の方向に進みたい
  • 自分で気づく時期を待っている
  • そもそも、その方法が合っていない

こういうことがあります。

こちらから見ると「なぜやらないのだろう」と思うことでも、その人の人生の中では、まだやらないことに意味があるのかもしれません。

人は、言われたから変わるのではなく、自分で気づいたときに変わります。

ここを無視してしまうと、教える側の正しさが、相手にとって重荷になります。

守護霊さんという言葉で見ると分かりやすい

少し不思議な言い方になりますが、その人にはその人の守護霊さんがいると考えると、分かりやすいところがあります。

守護霊さんという言葉に抵抗があるなら、魂の流れでも、見えない流れでも、その人の内側にある深い判断でもいいと思います。

表面上は、動いていないように見える。

でも、その人の内側では、何かを学んでいる途中かもしれません。

たとえば、誰かがなかなか行動しないとします。

教える側としては、早く行動したほうが結果は出ると思う。だから、何度も言いたくなる。

でも、もしかするとその人は、行動しないことで何かを学んでいるのかもしれません。動かないことで失敗を経験し、そのあとでようやく「やっぱり動こう」と思うのかもしれません。

その人が止まっている時間にも、その人なりの意味があることがあります。

そう考えると、こちらが無理に動かそうとしすぎるのは、少し違うのかもしれません。

先生の役割は、支配することではない

先生、コーチ、コンサルタント、発信者。

こういう立場になると、どうしても相手を良くしてあげたいという気持ちが出ます。

これは悪いことではありません。

ただ、その気持ちが強くなりすぎると、いつの間にか相手を支配しようとしてしまいます。

「なぜやらないんですか」

「それでは変わりませんよ」

「言った通りにやってください」

「本気ならできるはずです」

こういう言葉は、たしかに相手を動かすことがあります。

でも、強く動かされた人は、あとで自分の人生を取り戻したくなることもあります。

その場では行動しても、心のどこかで疲れてしまう。

自分で選んだ感じがしないからです。

先生の役割は、相手の人生を代わりに動かすことではなく、相手が自分で気づくための場所を作ることだと思います。

だから、伝えることは伝える。

でも、押しすぎない。

待つところは待つ。

この距離感が、とても大切なのだと思います。

教える側がやったほうがいいこと

では、先生やコーチや発信者は、何もしないほうがいいのかというと、そういう話ではありません。

むしろ、やることはあります。

ただし、相手を無理に動かすためではなく、相手が必要なときに受け取れるように整えておくことです。

  • 自分が何を伝えている人なのかを分かりやすくする
  • 相手に合う道と、合わない道があることを認める
  • やる気のある人には、しっかり具体的に伝える
  • 動けない人には、責めずに見守る
  • 普段から、安心できる言葉を発信しておく

これくらいでよいのだと思います。

特に発信者は、毎回強い言葉で人を動かそうとしなくてもいい。

ブログやnoteやメルマガに、静かに考え方を残しておく。必要な人が、必要なタイミングで読んでくれる。

それも、ひとつの先生業です。

強く引っ張るだけが、導くことではありません。

その人が自分で気づけるように、言葉を置いておく。

これも、発信の大きな役割だと思います。

相手を信じることも仕事のうち

昔は、教える側が強く引っ張ることが、良い指導のように見えた時代もありました。

厳しく言う。行動させる。結果を出させる。できない人を叱る。

そういうやり方で伸びる人も、もちろんいます。

でも、全員がそれで伸びるわけではありません。

静かに考えたい人もいます。自分のペースで進みたい人もいます。すぐに動けないけれど、心の中ではずっと考えている人もいます。

そういう人に対して、強い言葉ばかりを投げてしまうと、かえって閉じてしまうことがあります。

だから、相手を信じることも大切です。

今は動かなくても、その人の中で何かが育っているかもしれない。今は分からなくても、いつか必要なタイミングで分かるかもしれない。

そう思って接することです。

相手を変えようとしすぎないことも、愛のある態度なのだと思います。

これは、甘やかすこととは違います。

必要なことは伝える。

でも、最後に選ぶのは相手です。

ここを間違えないことです。

発信も同じです

これは、ブログやnoteやメルマガにもつながります。

発信をしていると、どうしても読者を動かしたくなります。

登録してほしい。読んでほしい。買ってほしい。行動してほしい。

もちろん、商売をしている以上、そういう気持ちは自然です。

ただ、あまりにも動かそうとしすぎると、文章が強くなります。

煽りが増える。限定感を出しすぎる。読者の不安を刺激しすぎる。今すぐ動かないと損をするような書き方になる。

短期的には、それで反応が出ることもあります。

でも、長く続ける発信としては、少し疲れます。

書いている側も疲れるし、読んでいる側も疲れます。

静観としての発信は、そこを少し離れたいのです。

必要なことは伝える。価値も伝える。商品があるなら案内もする。

でも、最後は読者が自分で選ぶ。

読者の人生を、こちらの都合で急がせない。

この感覚は、これからの発信でも大切にしたいところです。

それぞれの幸福を尊重する

結局のところ、人にはそれぞれの幸福があります。

大きく稼ぐことが幸せな人もいる。ほどほどに稼いで、静かに暮らすことが幸せな人もいる。

仲間と一緒に進むことが好きな人もいる。ひとりで黙々と積み上げるほうが合っている人もいる。

顔を出して人気者になるのが合う人もいる。顔を出さず、文章だけで信頼を積むほうが落ち着く人もいる。

どちらが上でも下でもありません。

ただ、合う道が違うだけです。

教える側や発信する側は、この違いを忘れないほうがいいと思います。

自分にとっての正解が、相手にとっての正解とは限らない。

自分が通ってきた道が、相手にもそのまま合うとは限らない。

だからこそ、言葉を置く。

押しつけるのではなく、選べるようにする。

これが、今の自分には合っているように感じます。

まとめ

人には、それぞれの幸福があります。

成功の形も、人生の流れも、学ぶタイミングも、人によって違います。

先生やコーチやコンサルタント、そして発信者は、つい相手を良くしてあげたいと思います。けれど、その気持ちが強くなりすぎると、相手の人生をこちらの正解で動かそうとしてしまいます。

伝えることは大切です。

でも、押しつけすぎないことも大切です。

相手が動かないときには、動かない理由があるのかもしれない。今はまだ、自分で気づく時間なのかもしれない。

そう考えると、発信のあり方も少し変わります。

強く煽るより、静かに残す。

急がせるより、必要なタイミングで読めるようにしておく。

人を変えようとしすぎない発信は、弱い発信ではありません。

むしろ、長く信頼を積み上げていくためには、とても大切な姿勢だと思います。

相手の人生を信じる。

自分の言葉を静かに置いておく。

そして、必要な人が必要なタイミングで受け取ってくれたら、それでいい。

先生業も、発信も、商売も、最後はそこに戻ってくるのだと思います。

感謝。