ブログコンテンツのライティングについて、心構えから記事の組み立て方、はたまた記事の書き方など、段階的にお伝えをしてきました。
今回は、その『書く』ことに関しての最後のステップとなる『根拠』と『ディスクリプション』について説明をしていきます。
自分で一からブログを開設すると、『ディスクリプション』がちゃんとできているかどうかは、読者のアクセス数に直に影響するため、一番神経を使う部分かもしれません。
ですが、コツさえわかれば、さして難しいものではありませんから、ここでしっかりとコツを押さえておきましょう。
根拠を明記する
ブログで何を発信するかにもよりますが、何か説明するとなると、時に調査データや他のWEBサイトを参考にすることがあります。
例えば、食品に関して紹介をする場合。
- どんな栄養分が含まれているのか、
- その栄養分がどんな働きをするのか、
- それぞれの栄養分にどんな効果や効能があるのか
について、書くこともあります。
そうしたとき、たいていは、何かしらの文献や他のWEBサイトを参考にして、自分の言葉に置き換えて書くことになります。
そこまでは、誰しもがしていることですし、ほとんどの場合、問題になりません。
ですが、WEBサイトを移動していると、まるで伝言ゲームのように、ほとんど同じ文言が書かれているものをよく見かけます。
これが、運営者や作成者が同じというのであれば理解ができます。ところが、WEBサイトの運営者や作成者が別の人物であり、コピーしただけであれば、場合によっては著作権侵害になります。
デジタルコンテンツといえども、その著作権は作成者や運営者にあります。
読者はそこまで意識していなくても、「あれ?この文章、別のサイトで見たな」ということくらいはわかります。
検索者には検索意図があると何度もお伝えしてきました。重ねて、検索者には何かしら解決したい問題があるともお伝えしてきました。
あなたも、インターネットで何か検索をする場合、いろいろなWEBサイトやブログを渡り歩いていることでしょう。そのときに、似たような文章に遭遇したことは、一度や二度ではないはずです。
実際、コピーコンテンツは世の中に溢れています。
これは、Google検索で上位ランクにいるWEBサイトを参考に記事を作ることが多いせいでもあるため、コピー率0%のコンテンツを作ることは実質不可能です。
コピー率が高いコンテンツは、質の低いコンテンツと見なされ、Googleの評価ランクも低くなります。その割合も、40%程度でコピーコンテンツと見なされるのですから、少なくともコピー率は20%程度に留めておくことが大切です。
毎日、日本だけでも数えきれないほどのコンテンツが生み出されています。それら個人を含めてどのコンテンツ提供者も、Google検索での上位を狙っています。
そうしたコンテンツと差別化を図る方法の一つとして、しっかりとした根拠があるかどうかを示すというのも、他のWEBサイトやブログとの違いを明確にできるポイントです。
せっかく、色々と調べて記事を作っても、コピーコンテンツと見なされてしまっては、意味がありません。
それはGoogle検索のプログラム(これをアルゴリズムといいます)だけでなく、読者からも思われてしまうと、それだけでコンテンツの価値、ひいてはブログの価値を貶めることにもなります。
“引用”する
他の文献やWEBサイトを参考にした場合は、著作権に抵触しない範囲で“引用”するというのも、記事の説得力を上げて、高品質なコンテンツにする一つの方法です。
ただ文字を羅列するよりも、実際の調査データや調査結果の文言を引用するほうが、信頼できるサイトとして評価されやすくなります。
引用をする場合は、引用元のURLも一緒に貼ること。
これはセットにしておきましょう。
どんなテーマを扱うかにもよりますが、参考にするサイトはできるだけ公的機関や、専門の事業者のホームページなどにしておくこと。
個人サイトやWikipediaは、根拠が明確でないものも多いですから、読者に誤解を与えないためには、公的機関の情報を基にするのがベストです。
参考にした文献・WEBサイトはできる限り明記する
参考にした文献やWEBサイトは、できる限りコンテンツ内に
- 【参考文献】
- 【参考資料】
- 【参考WEBサイト】
などとして、列挙しておきましょう。
また、面倒ではありますが、引用や参考にしたサイトに一言連絡を入れておくと、相互リンクしてもらえることもあります。
高品質な記事に被リンクしてもらうことによって、Googleのプログラムに良いコンテンツであることをアピールするのに役立ちます。
根拠がある記事とない記事の信憑性は雲泥の差
根拠が明示されていない記事でも、検索上位に上がることは可能です。ただ、その情報が本当に信頼できるかどうかは、また別の話。
インターネットには、嘘の情報も数多くあります。それは、上位ランクにあるWEBサイトやコンテンツであっても、怪しいものがたくさんあります。
何が正しくて、何が正しくないのかは、読者が判断すること。
しかし、正しい情報を提供する、読者にとって有益な情報を掲載するのは、提供者側のモラルにかかっています。
自信を持って提供できるなら、作成の根拠になっている文献やWEBサイトなども提示できるはず。
以前なら、インターネットに書かれたものを鵜呑みにするだけの人が多くいました。ところが、ネットビジネスなども多様化して、情報の取捨選択ができるようになってきた今、根拠がある記事とない記事への信頼度にも注目が集まっています。
特にアフィリエイトブログなどで、商品販売に携わるのであれば、その商品に関して数値データを使うことも多いでしょう。また、商品の効能などに言及することもあるはず。
その根拠を提示できると、説得力も増すため、より購買意欲を刺激することに繋がります。
ディスクリプションを設定する
ディスクリプションという言葉を聞いたことがない人もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に『ディスクリプション』とは何かについて触れておきましょう。
ディスクリプションとは?
インターネット検索をしたとき、検索結果にコンテンツタイトルやWEBサイトのタイトルが並びます。
その各タイトルの下に、小さめの文字でコンテンツもしくはWEBサイトの説明文が表示されているのを見かけたことがあるはずです。
『ディスクリプション』とは、その小さな文字で書かれた説明文のことをいいます。
ディスクリプションは、無料ブログサービスを除き、それぞれのコンテンツで設定することができるようになっています。
無料ブログサービスの場合は、ブログ記事の冒頭からおよそ130文字くらいまでがピックアップされて表示されることがほとんど。
しかし、コンテンツ管理システムと呼ばれるブログ作成ツールを使えば、URLはもちろん、各コンテンツの説明文までもが自由に設定できるようになっているのです。
ここに書かれた文言は、読者がインターネット検索をした際の検索対象の範囲に入ります。
ですので、どんな内容を記すかというのは、検索にヒットするかどうか、アクセス数に関係する重要なものでもあるのです。
ディスクリプションはブログ、コンテンツの看板
ディスクリプションに書かれた文言が、検索結果に表示されるということは、検索者である読者はそこを見て、アクセスするかどうかを判断するということでもあります。
時々、ディスクリプションをきちんと設定していないブログサイトを見かけることがあります。その場合、何について書かれたコンテンツなのかわからず、アクセスを躊躇したり、クリックするのをやめて他のサイトに目を移すことも。
このように、ディスクリプションには、訪問するかどうか、その意思決定に関わるものであることがわかります。
他の表現をするなら、ディスクリプションには看板という役割があるということ。
皆さんも、普段お店に入るとき、看板でどんなお店なのかを判断していませんか?
看板からどんなお店が判断できなければ、何のお店なんだろう?入ろうか、どうしようか?と迷うこともあるでしょう。
看板だけでなく、店構えで判断することもありますね。
それでも判断がつかない場合、好奇心が強くそそられない限りは、わざわざ入ることはしません。入った後のことを想像できず、どんなことが起こるのか怖いですから、当然です。
それは、インターネットでもいえることで、特に下手に怪しいサイトに入り込めば、個人情報を抜き取られたり、詐欺に遭ったりといったトラブルに巻き込まれることも。それだけで済まずに、ウィルスが入ってしまい、大きな被害を被ることさえあります。
ディスクリプションには、検索者に「こんな情報があるから見にきても大丈夫」という安心感を提供する役割があるのです。
ディスクリプションには読者の疑問と答えに言及を
ディスクリプションには、看板や安心感を提供する役割があるとお伝えしました。そこに通じる、どんな内容で掲載するかというのも、検索者を呼び込むための大切なポイントとなります。
街中を歩いていて、喉が渇いたな。コーヒーを飲みたいなと思ったら、皆さんはコーヒーを飲めるお店を探すでしょう。
看板やお店の外観で「コーヒーが飲めそうだ」と判断して、入店しているはずです。
ディスクリプションもこれと同じ。
検索者には検索意図があります、とお伝えしてきましたので、皆さんの脳裏にもしっかりとこの言葉が定着していることと思います。
先ほどの例を使うと、「コーヒーを飲みたい」というのが検索意図とするならば、「コーヒーが飲めそうだ」というのが、検索結果に対する感情です。そして、入店するという行為は、コンテンツへのアクセスをさします。
ディスクリプションでは、検索者の意図となっている問題と、その問題を解決するための答えがここにありますよ、と言及することが、検索者を引き込むのに大きな影響を与えます。
ただ、ダラダラと書くのではなく、
- 検索者の心情への呼びかけ
- 検索者の問題への理解
- 検索者が求める答えへの繋ぎ
この3点が必要です。
この3つのうち、どれか一つでも欠けると、検索者の関心を引く力は弱くなります。
たった130字程度に、3つのポイントを入れ込んで書くことは、人によっては難しく感じることもあるかもしれません。
書く時のコツは、130字程度をおよそ3分割して、それぞれのポイントごとに文章を作ってみることです。
たとえば、本項の『ディスクリプション』に関する記事をアップすることにしたとしましょう。
ディスクリプションの書き方を知りたい人に対して、コツを紹介する記事を書いたとします。
その場合、ディスクリプションの書き方を知りたい人というのは、
- 『自分でブログを開設している人』であり、
- 且つ『アクセスアップを狙いたい人』
であることは間違いありません。また、
- 『今はアクセスに繋がっていない人』や
- 『初めてディスクリプションを書く人』
とも考えられます。
『検索者の心情への呼びかけ』
ディスクリプションを書く3つのポイントのうちの1つ目に『検索者の心情への呼びかけ』を挙げていますので、上述から心情を読み取ると、次のようになります。
どうすればアクセス数を増やせるのかな?
続いて、2つ目に『検索者の問題への理解』
とありますが、これは言い換えれば検索者の検索意図を掴むこと。
今回の例でいえば、検索意図は『アクセス数に繋がるディスクリプションの書き方を知りたい』ということにになります。
3つ目の『検索者が求める答えへの繋ぎ』とは、
ここで答えをはっきりと出してしまうのではなく、「読めばわかりますよ」という引きを作るということです。
ディスクリプションを読むだけで、答えがわかってしまうようなら、検索者はわざわざ記事を開いてまで読む必要がなくなってしまいます。
それでは、アクセス数にも繋がりませんから、関心を引き開く動作へ促すことが3つ目のポイントです。
これら1つ目から3つ目までを組み合わせることによって、検索者の関心を煽るディスクリプションが出来上がります。
また、ちょっとしたテクニックとして、表示可能文字数以上を入力しておくという方法もあります。
通常、ディスクリプションの表示文字数は、おおよそで130文字前後。その範囲内で作るのが望ましいのですが、表示文字数を超えると「…(三点リーダー)」でオーバーした文字数が消えてしまいます。
「…」で消えると、続きが気になり、ついアクセスするという動作に繋がるのです。
ただし、ディスクリプションで文字数を超えて表示させようという場合に注意しておかなくてはならないのが、キーワードの配置です。
ディスクリプションには、検索キーワードを含んで、文言を設定します。このとき、検索キーワードが130文字を超えたところにあると、ディスクリプションを見ても、なぜヒットしたのかが検索者にはわかりません。
それだけでなく、検索意図に沿ったコンテンツなのかも判断しづらくなり、せっかくディスクリプションを設定してもアクセスに繋がらないという事態に。
検索キーワードは、必ずディスクリプションの130文字以内に使うようにしましょう。
まとめ
『書く』ことについて最後のステップとなった今回の『根拠』と『ディスクリプション』をまとめておきましょう。
- 参考にした文献・WEBサイトは、コンテンツ内で明記すること
- 参考にした文献・WEBサイトで引用できるものは“引用”すること
- 参考にした文献・WEBサイトの作成者もしくは運営者に一言連絡を入れておくこと
- 参考にした文献やWEBサイトを書かないのは、記事の信憑性にも関係する
- 必ず、コンテンツごとに設定すること
- 130文字以内に極力留めること
- 検索キーワードを入れること
- 検索者の意図や心情、解決への糸口があることを記載すること
いよいよ次回は、ブログライティングにおける最後です。
テーマは『記事の更新』。お楽しみに。
Originally posted on 2018年4月14日 @ 7:11 AM