集客できるブログ作りには、読者が求めるコンテンツを作ることは必須課題です。
では、その課題をクリアするには、どうすればいいのでしょうか?
そこで問題になってくるのが、読者が何を求めているのかをいうことです。これを読者ニーズの把握といい、別の言い方をすればターゲティングやターゲット設定といいます。
このターゲット設定は非常に重要で、ここが曖昧なままだと、読者が求める情報を提供することができません。
では、そのターゲット設定をどのようにして行えばいいのかについて説明していきます。
- ターゲットは、ブログ全体とコンテンツごとに設定する。
- 関連キーワードを駆使して、ターゲティングを行う。
- 競合サイトからターゲットの検索意図を読み解く。
- ターゲットは属性まで設定する。
- ターゲティングは行動パターンまで読み解く。
ターゲット設定の重要性
ターゲットを決めるということは、誰にどんな情報を届けるのか、その焦点を絞るということです。この焦点がぼやけた状態だと、ブログやコンテンツが提供する情報も、読者ニーズに合致したものになりません。
読者が求める情報と提供する情報がイコールになったとき、そこで初めてブログやコンテンツの価値が生まれます。逆に言うと、読者が求める情報と提供する情報がマッチしなければ、そのブログやコンテンツには価値が生まれないということ。
自分では、読者ニーズに合うと思っていても、ピントがずれていることが多々あります。その顕著な例が、アクセスしたWEBサイトの記事では満足しきれず、他のWEBサイトを巡る行為です。
おそらくあなたも一度や二度、こうした経験がおありではないでしょうか。
訪問早々に離脱されてしまうということは、集客を考えるブログでは避けるべき事案。読者である検索者の求める情報をしっかりと提供できていれば、こうしたことは起こりません。
こうした事態を回避するには、ターゲティングでどこまで読者像を絞り込めるかが大切なポイントになってきます。
しっかりとターゲット設定をすることによって、ブログやコンテンツ自体の方向性も定まります。これは、読者というターゲットに向かってコンテンツ提供するということになるため、ブログやコンテンツ作成の軸が固まるということにもなるからです。
言い換えるなら、この軸は行動指針や企業理念のようなもの。
道筋が見えていないと、どこに向かっていいかわかりませんよね。
しかし、軸が定まることによって、一本の筋が通ったブログやコンテンツとなるのです。それほどターゲットを定めるというのは、とても重要な事項ということ。
具体的なターゲット設定の方法
ターゲット設定が如何に重要なことであるかをご理解いただいたところで、具体的なターゲティングの方法について説明をしていきます。
ターゲットはブログ全体とコンテンツごとに設定する
ターゲットを決めるときは、まずブログ全体のターゲットから決めます。
というのも、ブログとコンテンツには相関性が必要だからです。それぞれでターゲットとなる読者像が異なれば、訪問した読者に対し「〇〇のブログだと思ったら全く違った」という失望感を与えてしまうことにもなりかねないからです。
ブログ集客を考えるなら、ブログとそれを構成するコンテンツには必ず関連性を持たせることは必須だと考えてください。
たとえば、書評ブログを作るとしましょう。
この場合、作るコンテンツは書評に関連した内容でなくてはいけません。
読者が求めている情報は、その書籍に対する意見や感想といった客観性、自分とは異なる視点による解釈です。
しかし、人気書籍ともなると、コミカライズされるもの、映画やドラマ化されるものが出てきます。ここで、その件に関する意見や感想を出してしまうと、本来読者が求める情報との間に差異が生じてしまうばかりか、今度はコミックや映画、ドラマの情報を求める人たちが訪問してくるでしょう。
ところが、書籍紹介が主旨のブログですから、書評以外を求める人たちにとって面白みのないブログになります。それに、本来の趣旨から外れる情報を入れ込むことによって、書評を求めて訪れた人にとっては、余計な情報があるために無駄な情報が多いサイトと見なされることもあります。
このブログで大切なのは、読者が欲している情報から逸脱しないように、コンテンツは書評に限定したものを用意すること。
そうすれば、読者ニーズに合致したブログサイトができていきます。
書評ブログの場合、書籍のジャンルによっても読者が求めていることが異なります。
ジャンルは多岐に亘り、ミステリー、アクション、ホラー、ファンタジーなど様々なものがあります。
ミステリー本で、書評を求める人ならトリックなども気になるところでしょう。ホラーなら、どんな恐怖やスリルを感じさせてくれるのかなど、ジャンルによって読者ニーズが違うのです。
コンテンツを作る際には、それぞれのジャンルを好む読者視点で、彼らが望む情報を提供すること。
このようにして、ターゲットはブログ全体、コンテンツごとに設定して作ることによって、全体的に統一感のあるブログを作ることができるようになるのです。統一感を持たせることによって、アクセスしてきた検索者を逃してしまうのを避けられます。
ターゲットを決めるときは関連キーワードと競合サイトの分析から始める
ターゲティングは、白紙の状態から自分で考えるのも一つの方法。ですが、それだけだと、ただの憶測で終わりがち。実際のニーズから逸れてしまう可能性もあり、不十分です。
- 関連キーワードから読者像を把握する
- 競合サイトを分析してターゲットの具体化を図る
関連キーワードとは、Google検索した時に表示される主たるキーワードに関係するキーワードのことです。
多くの検索者は、主となるキーワードに関係するキーワードを絡ませて検索を行います。
これを逆から読み解くことによって、読者像が見えてきます。
どこのWEBサイト、コンテンツでも読者ニーズに合わせた情報提供をするため、ターゲットを決めています。それを把握することにより、どんな検索者がそのサイトへ流入しているのかを知ることができます。
アクセスには、検索意図にマッチしていることが前提。ですから、その競合サイト以上の情報をコンテンツに含ませることにより、読者を自分のブログへ引き寄せられるようになります。
どんな読者に対して情報を届けようとしているのかは、キーワードから探し出した上位コンテンツのタイトルや内容から把握することが可能です。
1.関連キーワードから読者ニーズを把握する方法
どんなブログを作りたいかを考えたとき、おおまかであってもこんなブログを作りたいというイメージがあるはず。そこで、すぐに行動を起こすのではなく、そのブログを求める人は、どんな人なのだろうかと逆順で考えを馳せてみてください。
すると、読者の大まかな人物像が浮かぶはずです。
たとえば、グルメブログを作りたいと考えているなら、それを好んで検索しようとする人には、次のような人物が当てはまります。
- 食べることが好きな人
- 食べ歩きが趣味な人
- 美味しい店を探している人
- 一風変わった店を探す人
- どんなメニューがあり、どんな味なのか知りたい人
- 旅行で訪れる記念に立ち寄りたいと考えている人 など
これらはほんの一例ですが、単純にグルメブログというだけでも、これだけの人物像が当てはまります。
これらすべてを網羅するブログやコンテンツを作るのもいいですが、最初から全ての需要に応えようとするとコンセプトが曖昧になりがちです。なぜなら、これらのニーズを満たすには、相応のコンテンツ量が必要となるから。
ですから、まずは幾つかある人物像から一つに絞るようにします。
例として『食べ歩きが趣味の人』を選んでみます。
食べ歩きが趣味ということは、この人物は買い食いできるお店を求めているのだということがわかりますね。
買い食いできるお店といっても、地域によってどんなものが購入できるのか、店舗が点在しているのか連続しているのかによっても食べ歩きの楽しみ方が違います。
ですから、ここでさらにターゲットを絞り込む作業を行い、実際の読者像に近いところまで想像を寄せていきます。
Google検索で『食べ歩き』と入力すると、食べ歩きのキーワードに関連性の深いキーワードが検索窓の下に表示されます。これらのキーワードのことを、サジェストキーワードと呼びます。
サジェストキーワードとして表示される語句は、他の検索者が使用したキーワードやGoogleのデータベースから選出された予測表示の機能によって表示されるもの。つまり、多くの人たちが検索するときに使用した語句ということです。
そこには、
- 食べ歩き 人気スポット
- 食べ歩き スポット 東京
- 食べ歩き 関西
- 食べ歩き 京都
- 食べ歩き スポット 関西
- 食べ歩き おすすめ デート
- 食べ歩き ランキング
- 食べ歩き 名古屋
- 食べ歩き ブログ
- 食べ歩き 神戸
といった語句が並びます。
このサジェストキーワードに表示される語句は、上から順に検索頻度の高いものが表示されるようになっています。食べ歩きしたい人が使用したキーワードということになります。
これらのキーワードから見えるのは、人気な場所、スポットなどの穴場的な場所やデートの場所の食べ歩きに興味のある人が非常に多いということ。つまり、食べ歩きしたい人の多くは、スポット デートする場所で食べ歩ける店がどこかを探しているということになります。
これをブログ全体のターゲットとすると、ブログのコンセプトは『人気スポットで食べ歩きできる店を紹介する』というものになります。
次に、コンテンツの傾向を見ていきます。
サジェストキーワードをさらに分析してみると『ブログ』『おすすめ』『デート』『観光』といった語句があります。
また、検索画面の下には『商店街』『スポット』『デート』『人気スポット』『京都』『大阪』『日帰り』などのキーワードも出ています。
これらの語句から窺い知れるのは、おすすめの食べ歩きの店や、デートや観光で行けるようなお店を探している人が多く、その中には日帰りで行けるお店を探す人もいるということです。
これらの要素を取り入れてターゲットを設定してみると、次のようになります。
- 『デート』『人気スポット』『観光』『日帰り』の場合
恋人やパートナーと一緒に、関西方面で食べ歩きをしたい人
- 『人気スポット』『観光』『日帰り』『商店街』
家族と一緒に、関西方面で食べ歩きしたい人
恋人でも、まだつき合いたてと数年経った二人では、求めるものが変わってくるでしょう。また、家族と一緒といっても、妊婦の妻と夫なのか、幼児連れの夫婦なのかなどによっても、知りたいことは変わってきます。
こうしたものを属性といいますが、ターゲティングする際にはこれらの属性までも考えるようにしましょう。
2.競合サイトを分析してターゲットの具体化を図る
検索キーワードを使ってGoogle検索してみると、その結果としてWEBサイトが表示されます。
そこで表示されたWEBサイトのタイトル、見出し、内容をチェックすることにより、関連キーワードなどから設定したターゲットの人物像に足りない部分を補足していきます。
前出の例を使って見てみると、地元民の口コミやコンテンツ作成者が実際に食べて回った感想、観光スポットとの連帯性といったものが挙げられています。
このことから、ターゲットには、
- 関西方面で地元民が薦めるグルメを食べ歩きしたい人
- 関西方面で観光スポットを回るついでに食べ歩きしたい人
といったように人物像が描けます。
ターゲティングするときには、その人物がどういう意図をもって検索しているのかというところまで、落とし込んでいきます。
まとめ
- ターゲットは、ブログ全体とコンテンツごとに設定する。
- 関連キーワードを駆使して、ターゲティングを行う。
- 競合サイトからターゲットの検索意図を読み解く。
- ターゲットは属性まで設定する。
- ターゲティングは行動パターンまで読み解く。
Originally posted on 2018年4月12日 @ 10:15 AM