タイトル・見出し・文章の 11のマスタートレーニング

 

SEOに合わせてコンテンツを作っても、文章を書くことの根本的な知識がないと、独りよがりの記事になってしまうことは多々あります。

せっかく、あれこれ悩んで作ったコンテンツなのだから、ユーザーに読んでもらいたい。それが心理でしょう。

今回は、ユーザーの目を引くための文章作りという点に特化して、ライティングの基本を説明していきます。

 

タイトル、見出しの付け方

タイトルや見出しを付ける際には、4つのポイントがあります。

前回説明したSEOに通じる内容ですので、前回の内容を思い出しながら読み進めてください。

 

ポイント1:タイトル、見出しはキャッチーに

巷でよく聞く「キャッチー」という言葉。この言葉に意味をぼんやりと理解されている方も多いのでは?

キャッチーとは、英語で“捕まえる”・“捕らえる”という意味を持つ『catch(キャッチ)』の形容詞『catchy』からきています。

『catchy』の意味は、動詞『catch』を受けて“人の気(心・関心)をひく”・“人気を呼ぶ”というもの。

つまり「キャッチーな〇〇」とは、人の関心や人気を呼びそうな〇〇ということを意味しているのです。

 

キャッチーの意味がわかったところで、本題に戻りましょう。

タイトルや見出しに、なぜキャッチーさが必要なのか。

その答えは、ご自身がインターネット検索したときのことを思い出していただくと、理解がしやすいかもしれません。

 

通常、私たちがインターネット検索をするとき、何かしらの意図があって検索をしています。

その結果表示されるコンテンツの数は、キーワードにより非常に膨大な件数になることもしょっちゅうです。

その全てに目を通すことは不可能ですから、表示されるコンテンツのタイトルをざっと流し読みをしているはず。そして、その中から「ここなら、自分の欲しい情報があるかもしれない」、あるいは「ここには、どんな情報があるんだろう?」と関心が向いて、アクセスします。

これこそが、“気を引く”ということです。

 

SEOを意識して、設定したキーワードをタイトルに付けたとしても、ただそれだけでは人の気を引くことはできません。

読んでもらうからには、ユーザー(読者)の関心を集めなくてはならないからです。

 

それには、法則があります。

人は、具体性や核心を突かれた言葉に弱いという習性を利用して、数字を使う、

『?』で終わるタイトルや見出しを付けるというものです。

 

たとえば、次の2つのタイトル。伝えようとしていることは同じことですが、表現だけが異なります。

・『人の関心を引くタイトルの付け方講座』

・『キャッチーなタイトルをつけるときに気を付けたい3つのこと』

 

どちらの方が気になったでしょうか?

あなたは、数字を入れてあるほうに興味が引かれたのではないでしょうか。

 

前者のタイトルでは、付け方に関する諸々を教えてもらえるのだろうと想像できますが、ざっくりとしすぎています。一方、後者なら「たった3つだけでいいんだ」と気持ちが揺さぶられます。

誰だって、あれもこれもと注意書きを読むよりも、簡単に手早く済ませたい、あまり手間をかけたくないというのが本音だからです。

 

同様に、各見出しに対しても人は、同じような意識が働きます。

 

ユーザーは、タイトルにひかれて訪れますが、ページを開いたからといって、必ずしも最後まで目を通してくれるわけではありません。

ざっと見出しを見て、ここに自分の欲しい情報があるかどうかをチェックしています。このとき、本文に目を通さず見出しだけである程度、本文に書かれているだろうことを推測しているのです。

欲しい情報があれば、その部分をじっくりと読みますし、求めている情報がなさそうだと判断したら他のWEBサイトへ移動してしまいます。

 

ですから、タイトルと見出しは、どちらも同じくらい人の目を引くものにする必要があります。

 

 

ポイント2:タイトル、見出しにキーワードを盛り込む

タイトルや見出しからキーワードが漏れていては、ユーザーが検索したときにヒットしません。ですから、タイトルや見出しには、必ず設定したキーワードを使用すること。これは絶対条件です。

 

とはいえ、入れる位置にも気を付けなくてはなりません。

先ほども説明しましたが、ユーザーは流し読みが基本。数あるコンテンツをいちいち全てに目を通すといった、面倒なことはくれないのです。

ですから、

タイトルや見出しにキーワードを入れるときは、できるだけ文の前方に固めるようにしましょう。

 

私たち日本人は、横書きの文字を読む場合、無意識のうちに左側に意識が集中しています。その意識は右に行くにつれて尻すぼみになっているので、文末よりも文頭にある言葉のほうが視覚を奪いやすいのです。

文の構成上、中央付近に使うほうがしっくりくるのであれば、倒置法を使うなどして意識が分散しないようにします。

 

たとえば、旅ブログで『人気』『国内』『旅行』というキーワードを使い、みんなに人気がある国内旅行をいくつかに絞ったコンテンツを作る場合。

タイトルを「みんなに人気の国内旅行5選」とするよりも、「人気の国内旅行5選!みんなが行きたいのはここ」といったようにすると、目を引きやすくなります。

 

 

ポイント3:タイトル、見出しは記事タイプに合わせる

先ほどの「人気の国内旅行5選」のように、数字を入れ込む場合は、記事にも段落分けが必要です。

たとえば、先ほどの「人気の国内旅行5選」という文言を使った場合、記事には

「1.北海道」

「2.東北・青森県」

「3.東京ディズニーランド&シー」

 

といった具合に、数字でそれぞれの記事を括るようにしましょう。

 

また、表などを使う場合は「〇〇の比較」とすると、内容がわかりやすく、目に留まりやすくなります。

 

このほか、堅めの記事ならば、タイトルや見出しの語調も軽いものよりも堅実性を感じさせるほうがいいですし、個人の趣味ブログのように緩い雰囲気ならタイトルや見出しもそうした雰囲気を感じさせる柔らかな語調のほうが、ユーザーの関心を引きやすくなります。

 

 

ポイント4:見出しは大分類・中分類・小分類を活用する

SEOのタグでもお話しましたが、見出しには3つの分類があります。

この分類を正しく使うことによって、記事の見え方が大きく変わります。

 

たとえば、本稿でも見出しを使って説明をしていますが、これが全く見出しのないものであれば、どこに何が書かれているのか一目で判断することができません。

先ほども述べましたが、ユーザーは流し読みをして、その記事に目を通すか否かを判断しています。どこに何が書かれているのか、パッと見て把握できない記事なら、その時点でうんざりして、早々に離脱してしまいます。

 

見出しには、どこに何が書かれているのか、一目瞭然にするという意味があるのです。

 

この他にも見出しには、記事を制作する側にとってもメリットがあります。

見出しは、書くときに何をどうまとめるかという方向を示す羅針盤の役割を持っています。

見出しを設定しておけば、それに沿って書けばいいのですから、話が大きく逸脱することもありませんし、最後になって結局何を言おうとしていたのだったかな?と、文章が迷子になることを防いでくれます。

 

特に、何千文字と長い文章を書く場合には、ダラダラと本文が続くよりも、合間に見出しが入ることによって、全体的にスッキリとした印象にまとめられます。

見出しを使うときは、大分類>中分類>小分類がひとまとまりになるようにして、使います。

大分類の下に小分類を入れるのではなく、大分類の下には必ず中分類を。小分類を使わない場合もあれば、内容によっては使ったほうが読みやすいこともありますので、そこは記事に合わせて適宜調整されると良いでしょう。

 

 

文章の書き方

ここでは記事の書き方について、説明をしています。

各項目の説明は短いですが、7つのポイントをしっかりと押さえて、記事づくりをしていきましょう。

 

ポイント1:記事の構成を考える

初心者の人で多いのは、キーワードを考えたし、見出しも付けたからと、いきなり本文に突入するパターンです。

見出しは、記事の羅針盤と述べましたが、それはあくまでも方向性の話。

本文を書く際には、まず見出しに沿った概略を作りましょう。

粗筋を作っておくだけでも、話に一本の筋が通ります。

 

ポイント2:記事タイプを決める

記事タイプというのは、そのコンテンツの枠組みのようなものです。テーマがコンテンツ全体の方向を指し示すものであるなら、記事タイプはその目的地に向かって、何で進んでいくか、いわば手段にあたるもの。

 

悩みを解決するのに多くの情報を載せるものであるなら、他のWEBサイトよりも

  • 多くの情報を載せる網羅型に。
  • 性能や機能、情報を比較したほうが良いものなら比較型に。

 

ユーザーが抱える問題をどう解決するのか、どう解決することがユーザーにとってメリットかを考えて決めましょう。

 

ポイント3:1文の長さは最長100文字程度

ユーザーの利用媒体は、PCよりもスマホのほうが圧倒的に多くなっています。

記事を作成するときは、スマホ利用者が読みやすいものにするというのも、大切なポイント。

スマートフォンの画面はとても小さいですから、その中で大量の文章を読むのは、相当に疲れるものです。

特に、文章の長さに関しては、PC以上に読みにくくなり、離脱原因にもなります。それを回避するには、一文を極力短くするということが大切。

 

その目安は、一文あたり80~100文字ほど。

文字数をその範囲内に抑えても、一行が長いと読みづらさは変わりません。

作成したコンテンツがスマートフォンでどう見えているのか、必ずチェックするようにしましょう。

 

スマホで見たときに、文章の塊がせいぜい5行前後で済むようにすると、読みにくさが半減します。

PCとスマホで見せ方を変えることが可能な場合は、スマホ版にはPC版の2~3行で改行を入れると、かなり読みやすさがアップします。

 

ポイント4:漢字は全体の20%に留める

スマホの小さなモニターで、画数のある漢字はとても読みにくいもの。

漢字がいくつも並ぶと、見た目にもごちゃごちゃしていて、それだけで読む気をなくす人もいます。

漢字の使用率の目安は、全体の20%程度に留めるのがベスト。

 

漢字の使用率が高い場合、ひらがなに直しても問題がない漢字はないかチェックしてみましょう。

例)出来る→できる など。

 

ポイント5:語調を統一する

語尾には「です・ます」「た・だ」といったものがあります。これを語調といい、文章のリズムを作る役目を持っています。

「~だった」「~でした」といったように、違う語尾が混在すると、とても読みづらく、内容が頭に入りにくくなるのは、そのリズムが狂わされるから。

ですから、語調は統一するもの、と覚えておいてください。

 

また、語調がバラバラだと、文章全体にまとまりがなくなります。

語調を、統一するだけでも全体の印象が変わります。どちらでも書きやすいほうで統一するようにします。

 

語調を統一は、できるだけブログ全体で統一を図るほうが好ましいでしょう。

コンテンツごとに異なると、巡回したときにリズムが狂い、不快感のもとになることもあります。

 

ポイント6:同じ語尾は極力繰り返さない

同じ語尾が連続すると読みにくくなるだけでなく、子どもの作文のような稚拙さを与えてしまいます。

 

たとえば、本稿の場合。

「です・ます」調で統一しています。

ですが、連続しないよう体言止めなどを挟みながら、語尾を変化させています。

 

ポイント7:読みやすさの基準は小学校高学年でも理解できるか

読みやすさというのは、何も文章のリズムだけではありません。

人は、読むのと同時に内容を理解しています。その際に、文章がすっと頭に入ってこないと、リズムに乗れず、読みづらさを感じるもの。

 

専門用語を使う場合は、読者の理解レベルに合わせて、易しい言葉に直すなど配慮しましょう。

専門用語を使う必要がなければ、誰が読んでも理解できるレベルにする必要があります。その時の目安が、小学校高学年です。

 

基礎的な漢字を覚え、基礎的な文章の作りや読み解き方を学んだ年齢ですので、スマートな表現をしていれば、何が書かれているのか小学生であっても読み解くことができます。

ムラモト
「この程度ならわかるだろう」と主観的な判断をするのではなく、この情報に無知な人が読んでも理解可能かどうかという視点で判断しましょう。

 

 

まとめ

今回は、実践で使える内容について説明しました。

ここにまとめた内容は、WEBコンテンツの記事制作を生業とするWEBライターが実際に注意して行っているものばかり。

最初のうちは、あれもこれもと注意することが多く、記事作りを大変に思えるかもしれません。

ですが、これらは日々続けることによって、自然と身についていくものばかり。

ここにある事柄を忠実に守っていただければ、検索上位を目指せるブログが作れるようになります。

この記事は以下の11の解説になります。

  • タイトル、見出しはキャッチーに
  • タイトル、見出しにキーワードを盛り込む
  • タイトル、見出しは記事タイプに合わせる
  • 見出しは大分類・中分類・小分類を活用する
  • 記事の構成を考える
  • 記事タイプを決める
  • 1文の長さは最長100文字程度
  • 漢字は全体の20%に留める
  • 語調を統一する
  • 同じ語尾は極力繰り返さない
  • 読みやすさの基準は小学校高学年でも理解できるか

Originally posted on 2018年4月13日 @ 9:56 AM

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